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「餃子騒ぎ」が残したもの 事件発生2ヵ月

「餃子騒ぎ」が残したもの 事件発生2ヵ月

Posted August. 06, 2004 22:11,   

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「餃子騒ぎ」が発生して6日でちょうど2ヵ月になる。

相当な時間が経っても餃子販売は回復の兆しがみえず、餃子メーカーが慢性的な経営難に陥るなど、後遺症が残っている。

しかし、事件の真相が一つ一つ確認される過程で、最も無念な被害者は倒産した大手2社をはじめとする餃子メーカーであることが明らかになった。

食品医薬品安全庁(食薬庁)が非衛生的な具を使った業者として発表した「トトゥラク」は、6月半ばから再調査の要請を続け、6月末、とうとう食薬庁からシロの判定を獲得した。しかし、それまでに返品された餃子が合計12万5000箱、15億ウォン相当にのぼり、会社の経営が悪化した。結局、先月19日、手形12億ウォンを支払えず、最終不渡り処理となった。

同社の関係者は「いまだ餃子騒ぎ以前の販売量の5%しか売れていない。その5%も、1万5000余坪の工場が位置している京畿道平沢市(キョンギド・ピョンテクシ)庁に地元餃子再生のためのキャンペーンを展開してもらっての結果だ」とため息。

これに先立ち、年間売上げ100億ウォン台だった「チンヨン食品」も1日、7500万ウォンの手形を支払えず倒産した。チンヨン食品は今年初め、京畿道坡州市(キョンギド・パジュシ)に130億ウォンをかけて餃子専用工場を建設し、一日100t以上の餃子を生産してきた。しかし、餃子騒ぎが起こり、米国に輸出された5億ウォン相当の餃子がリコール処理されるなど、計15億ウォン相当の被害を受けた。

食薬庁の不良餃子メーカーのリストに含まれ、その翌日に容疑なしとされた「チュィヨンル」も厳しい状況。同社の関係者は「警察が捜査結果を発表した直後から2ヵ月間、京畿道坡州市にある工場ラインを止めていたが、機械に問題が生じるかと思い、5日から再稼動に入った」と話した。

不良餃子メーカーに含まれていなかった「セアチム」など200余の中小業者も厳しい試練に立たされている。セアチムの金グァンチョル社長は「食品関連作業の特性上、元の状態に戻るまで1年以上はかかる。このままでは、大手3、4社がさらに倒産するかもしれない」と語った。

餃子メーカー側は先月初め、同事件を大々的に報道したテレビ局などマスコミを言論仲裁委に提訴し、警察庁や食薬庁などを相手取って損害賠償請求訴訟を準備している。しかし、「このような措置をとっても経営回復にはなんら役に立たない」というのがメーカー側の訴え。

しかも、依然として餃子は販売不振。ソウル江北(カンブク)地域のあるデパート職員は「消費者はまだ疑っているようだ。餃子の全体販売量は例年の50%以下で、不良餃子メーカーとして発表された業者らは例年の10%台にとどまっている」と話した。

これにより、被害を受けたメーカーだけでなく、一般市民の間からも「事実をきちんと把握しないまま、事態をこれほど拡大させた警察庁や食薬庁、マスコミなど、誰かがこの事態に対する責任を取るべきだ」という声があがっている。

特に、警察庁が不良餃子の具を製造した「ウトゥム食品」から納品を受けたと発表した25社のうち、CJグループのモーニングウェルなど14社が最近、食薬庁と地方自治体による調査でシロの判定を受けたことが明らかになり、捜査がずさんだったという論議が高まる見通しだ。



needjung@donga.com