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[社説]なぜ中国にこんな冷遇を受けるのか

[社説]なぜ中国にこんな冷遇を受けるのか

Posted August. 08, 2004 21:50,   

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中国の高句麗(コグリョ)史歪曲是正拒否で、韓中首脳が「全面的協力パートナー関係構築」を約束するほど緊密だった両国の友好関係への期待が、無惨にも崩れた。中国は、外交通商部アジア太平洋局長から伝えられた政府の是正要求を拒否しただけでは足らず、「地方政府と(大学教材など)出版物は統制が難しい」という奇怪な言い訳まで並べ立てた。

中国が韓国を対等な外交パートナーとし、堂々たる主権国として対しているなら、想像もできない対応である。「国土の大きな国であり、人口が多いから」という言葉の中には、覇権主義の影まで隠されている。「大きい国」がすることに「小さな国」は喧嘩を売ってはいけないという論理なら、国際社会のルールや外交は意味をなさない。中国が過ちを正さない限り、韓国は中国を「信頼できない国家」に等級を下げるしかない。

政府が平素から中国にどのように見られ、このような冷遇を受けるのかも、冷静に振り返らなければならない。外交懸案が問題になる度に形式的な抗議に止めたため、今回も中国は、韓国政府の是正要求をすぐに静まる不満程度に見ていたのではないか。中国に傾いていた政権層も立つ瀬がない。大統領が毛沢東を尊敬する中国指導者に挙げ、ヨルリン・ウリ党議員の多くが、米国よりも中国を重視すべき外交通商の相手と判断してきたことに対する報いが、この姿だ。

中国の是正拒否で、8年前から始まった「東北工程」の方向と目標が明らかになった。中央と地方政府、大学と学界、マスコミが主役になり、中国全体が団結して計画的に歴史歪曲に出たと判断しなければならない。

「衆口防ぎ難し」式の対応、一時的な対症療法ではいけない。歴史を正し、民族のルーツを保護し、緻密で長期的な対策を講じなければならない。政府、政界、学界が知恵を集めなければならない。同時に、中国がどのような国なのかも、十分に見据える必要がある。中国の歴史歪曲は一方的な「親中風」に対する警告である。