先月に韓国入りした脱北者４６８人が滞在していた東南アジア諸国が大々的な脱北者への取り締まりを行ったあおりを受け、ここ１０日間１００人あまりの脱北者が中国へ追い出されたという主張が１０日提起された。
脱北者支援団体であるトゥリハナ宣教会の千璂元（チョン・ギウォン）代表は、東亜（トンア）日報との電話インタビューで「脱北者４６８人、韓国入り」ニュースが伝わるや、中国内の脱北者たちが大挙東南アジア諸国に移動している」とし「ところが、この国々は脱北者を検挙するとすぐ、追放している」と説明した。
千代表は「この国々から中国へ追放された脱北者１００人あまりが、国境周辺のある脱北者収容施設に泊まっている。物事がうまく行かなければ、みんな北朝鮮に送還されかねないだけに、韓国政府の対策作りが不可欠だ」と付け加えている。
これに対し、政府当局者は「これらの東南アジア諸国は、４６８人の移送過程を韓国のマスコミが具体的に報じたことに対し、強い不満を表明している」とし「脱北者への取締りを繰り広げているのは事実だ。しかし、追放された脱北者の数はつかんでいない」と述べた。
同当局者は「『韓国行きを望む脱北者は、全員受け入れ、本人が希望しない限り北朝鮮への送還はいけない』というのが政府の方針だ」とし「東南アジア諸国と中国などに対し、積極的な交渉を行う予定だ」とも述べた。
夫亨權 bookum90@donga.com
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