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高句麗史論争を楽しむ日本 サンケイ社説が代弁

高句麗史論争を楽しむ日本 サンケイ社説が代弁

Posted August. 16, 2004 22:17,   

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韓国と中国の高句麗(コグリョ)論争が深まり、日本の一部ナショナリズム勢力が、快哉(かいさい)を呼んでいる。

現在、日本の歴史学界の通説は、「高句麗は韓民族の古代国家」というもので、歴史を改造しようとする中国の新しい史観に対しては概して否定的だ。

しかし、ナショナリズム勢力は、多少違った反応を見せている。

彼らは、アジア侵略を進出と表現する歴史歪曲教科書を発行し、韓国や中国はもとより日本の良心的な市民団体からも激しい非難を浴びて、多少は勢いが弱まった状態だった。しかし最近、韓国と中国が古代史をめぐり熾烈な対決を繰り広げるや、「歴史は、自国の観点で記述するのが当たり前だ」という論理を掲げ、歴史歪曲教科書の正当性を擁護している。

産経新聞が16日付で掲載した「高句麗論争—みんな歴史に真剣なのだ」というタイトルの社説は、このような論調を代弁している。

社説は、「中国としては現在の領土を絶対視し、その領土内のすべての歴史を中国の歴史に編入することで中国の偉大さや大きさを確認すしようとする意図があるようだ」と分析した。また、この背景には、経済発展で自信を深めている中国の、膨張主義ないし大国主義的な国家意識、民族意識の高まりがあると分析した。

一方、韓国の方は、中国大陸にまで広がった高句麗への郷愁があり、隋や唐と戦った高句麗の歴史を民族の誇りとして考えてきたため、民族の歴史を否定する中国の動向に黙ってはいられないのが実情だと紹介した。

同紙は、「チベットをはじめ多くの民族を抱える中国は、現在の支配圏を死守しようということで歴史改造に乗り出しているとみられ、韓国と同様、歴史に関して必死だ」と分析した。

また、「日本には、中国や韓国の意向を配慮して日本の歴史を記述すべきだという声がある」としながら、「日本の歴史は、日本人の観点で書かれるのが当たり前だ」と主張した。

社説は、「韓中歴史紛争は、『日本人の歴史』の必要性をあらためて教えている」と結論で結び、日本のナショナリズム勢力が発行した歴史歪曲教科書を擁護した。



hanscho@donga.com