Go to contents

長引く不景気 サラリーマンはつらい

Posted August. 19, 2004 22:49,   

한국어

▲「会社員なのか、受験生なのか」〓ソウルの大手企業に勤めるAさん(31)は最近、学生時代に戻ったような感じだ。会社の玄関と廊下に設置されている閉鎖回路TVが自分の一挙手一投足をチェックしているからだ。

遅刻はもちろん、業務時間に廊下でタバコを吸うこともチェックされる。

Aさんは「遅刻する姿が写った写真が上司に報告されるという噂が出回り、社員が緊張している。人事部員に摘発されて『一度だけ大目に見てください』と訴えることも新しい風景だ」と打ち明けた。

ソウル汝矣島(ヨイド)のある証券会社も先月、人事部員を玄関に配置して、名札、服装及び頭髪状態をチェックし、その結果を人事に反映して社員の反発にぶつかって中断したことがある。

あるホームショッピング会社は、毎月「環境美化」検査を実施して、部署別にランクをつけた後、これを告知する。机の整頓状態を含めて、事務室の雰囲気が快適か、ゴミ箱はきれいにしておいたかなどが評価対象。最下位部署は社長に注意を受ける。

同会社の社員パクさん(31)は「不景気が続き、社内に人員削減説が出回っている」とし「このなかで掃除検査で指摘され、不利益を受けるのではと不安がっている」と話した。

「特別活動」も制限されている。

製薬会社に勤める李さん(26)は「不景気に労組加入を妨害するような社内教育をするため、新入社員が誰も労組に加入できずに顔色をうかがっている」と不満を現わした。

▲「食事代まで」〓ソウル江南(カンナム)のあるベンチャー会社に勤めるチョンさん(26)も不満が高まっている。

夕食代に無条件5000ウォンずつ支給されてきたが、2ヶ月前から実費だけ支給されているからだ。これさえも領収証を毎度請求しなければならないし、金額が5000ウォンを超える場合は本人が負担しなければならない。

自動車部品メーカーに勤める李さん(35)は「先月から携帯電話の補助費と車の維持費がなくなっており、接待費も部所長の決済から社長の決裁に変わった」と話した。

携帯電話、クレジットカードなど自社製品の販売を事務社員らに強制的に割り当てする姿はもう普遍的な現象だ。

汝矣島のある保険会社は、社員に去年四半期ごとに50万ウォンずつ顧客の積立金を誘致するようにしたが、今年はその金額を300万ウォンに増やした。

同会社に勤める金さん(27)は「厳しいことは分かるが、強制割り当てで本業はもう後回しになってしまった」とし「割当量を満たすことができず『自爆(自分のお金で割当量を満たすこと)』する会社員も周りに多い」と訴えた。

ソウルデジタル大学・労働研究所の李正植(イ・ジョンシク)教授は「私生活の干渉や早い出勤、残業による勤務時間の延長は旧時代の統制方式」とし「週休2日制と不景気などで労働環境が厳しくなることはあるが、度が外れると、むしろ効率が落ちる」と指摘した。