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頂点に達した韓国経済、年内後退に向かう 米研究員が分析

頂点に達した韓国経済、年内後退に向かう 米研究員が分析

Posted August. 23, 2004 22:30,   

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韓国経済がすでに頂点に達し、年内に後退に向かうだろうという分析が出ている。

米国系の投資銀行であるモルガンスタンレーのシャロン・ラム研究員は、韓国の今年第2・四半期(4〜6月)の実質国内総生産(GDP)が、昨年同期比5.5%成長したが、韓国経済がすでに頂点に達し、下落に転じるシグナルが見られるだけに、大きな意味合いを持たせることは難しいという見解を23日明らかにした。

韓国の第2・四半期の実質GDPを第1・四半期(1〜3月)のGDPと見比べると、成長率が0.6%に止まるなど、成長の勢いが減速に向かっているという。

ラム研究員は「今年韓国の実質GDPの伸び率は、3.1%で、昨年の伸び率7.0%の半分にも満たないだろう」と展望した。

韓国のGDP成長率は、04年4.6%、05年3.8%などと、毎年5%を下回るだろうというのが彼の見通しだ。

ラム研究員は、韓国経済が伸び悩む原因として、△原油高、△循環サイクル上の景気の下落傾向、△内需の低迷などを挙げている。

まず、原油価格が一バレル=50ドルを突破した場合、貿易条件が悪化し、韓国経済が短期的な不況のどん底に陥りかねない。また、景気の循環サイクル上、韓国経済が下降局面にあるということも懸念材料だ。

ラム研究員は「今年第4四半期に韓国の景気が本格的に後退する恐れがある」と予想している。生産設備が中国に大挙シフトしていることから、輸出が増えても国内の消費には結びつかず、内需の回復も期待薄だという。その上でラム研究員は、「韓国は今、通貨危機以来もっとも困難な時期を迎えている」と診断した。



legman@donga.com