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金総書記の妻・高英姫氏、中国に13日死亡説

金総書記の妻・高英姫氏、中国に13日死亡説

Posted August. 30, 2004 22:29,   

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中国の北朝鮮消息筋が30日伝えたところによると、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の夫人、高英姫(コ・ヨンヒ、51)氏が13日未明、心臓まひで死亡した。韓国政府のある情報当局者も、これについて「政府の正式な立場は『ノーコメント』または『NCND(是認も否認もしない)だ』と述べ、高英姫氏の死亡事実を認知しているのではないか、との推測を強く呼び起こした。

▲確実化しつつある死亡情報〓中国北京の消息筋は「高英姫氏は数年前から乳がんを病んできた」とし「昨年、がんが再発し、今年、フランス・パリのある病院で腫よう治療を受けたが、完治が難しい状況だった。治療の過程で13日に心臓まひで亡くなった」と話した。

この消息筋は「北朝鮮が、金総書記の私生活を徹底的に公開しない慣例によって、高英姫氏が死亡した事実を公表しないまま、秘密裏に葬儀が行われており、今後も正式な発表はないものとみられる」と伝えた。

高英姫氏は、1953年に日本で生まれ、1960年代初め、家族とともに帰国船に乗って北朝鮮入りした。万寿台(マンスデ)芸術団・舞踊団のメンバーとして活躍していた当時、金総書記に出会ったものとされる。1990年代以降、事実上、金総書記の正式な夫人として活動してきた。

▲金総書記の後継構図=高英姫氏の死亡が事実ならば、金総書記の後継構図にも一定の影響が出るものとみられる。

金総書記の前妻、成恵琳(ソン・ヒェリム、死亡)氏が産んだ長男、正男(チョンナム、33)と高英姫氏が産んだ次男、正哲(ジョンチョル、23)、三男チョンウン(20)が、後継をめぐって角逐を繰り広げる可能性があるとのことだ。高英姫氏が昨年乳がんが再発し健康が悪化すると、自身の息子のうち1人を後継者にするため、党・政府・軍の金総書記側近らを自分の配下に置くため全力を尽くしていたものとされる。

とりわけ、北朝鮮は、体制の特性上、金日成(キム・イルソン)主席の母親カン・バンソク氏、夫人の金貞淑(キム・ジョンスック)氏など死者に対してのみ、偶像化作業を行うため、高英姫氏の死亡が、同氏の息子を後継者にするうえで有利に働くだろう、との見方も出ている。高英姫氏の偶像化は、死亡以前から進められていた。

2001年5月に、偽造したパスポートで違法な日本入りを図ったが、追放された事件で、金総書記に信頼されなくなった長男正男氏が再起するだろうとの推測もある。しかし、正男氏が再び登場した場合、金総書記にもうひとりの夫人がいるとの事実を認めることになり、事実上、むずかしいとの見方が出ている。

また、ニュース週刊誌「アエラ」の最新号は、北朝鮮内部の文書内容として、金総書記が昨年3月、正哲を事実上、後継者に名指しした、と報じた。アエラは、文書内容を入手した具体的な経緯は明らかにしないまま、同文書には「正哲同志の党組織部での実務学習期間が終われば、6ヵ月間にわたって高級党学校課程を踏ませるように、との指示があった」という、金総書記の指示が掲載されていると報じた。



黃有成 金正勳 yshwang@donga.com jnghn@donga.com