Go to contents

「正確に知り、でも排他的愛国主義はダメよ」 ある小学校の高句麗史授業

「正確に知り、でも排他的愛国主義はダメよ」 ある小学校の高句麗史授業

Posted September. 21, 2004 22:14,   

한국어

「美しいこの地に錦繍江山に/檀君(タングン)お爺さんが国を建て…」

21日午前、ソウル漢南(ハンナム)小学校6年3組。3時限の社会授業が始まると、生徒たちの歌声が響いた。

金ボンソク担任教師は、「皆さんが歌った『韓国を輝かせた100人の偉人たち』には、高句麗(コグリョ)の広開土大王(クァンゲトデワン)も入っている。最近、中国の歴史歪曲で外交的摩擦をもたらした高句麗の歴史を学んでみよう」と提案した。

同日の授業は、韓国教員団体総連合会(教総)と全国教職員労働組合が中国の高句麗史歪曲に対応するため、全国の小中高校生を対象に20〜25日に進行する「高句麗史を正確に知るための授業」の一環として設けられた。

教材は教総が準備した高句麗の古墳壁画。

金教師は、「壁画には当時の生活ぶりと文化が盛り込まれており、どの国がもっと高句麗の風習を受け継いだのかが簡単に分かる」と言った。

最初の「証拠」は、「長川(チャンチョン)一号墳」のシルム(韓国の伝統相撲)。金教師は「高句麗でも朝鮮時代の画家、檀園・金弘道(タンウォン、キム・ホンド)の『シルム』、そして現在のシルムと類似した競技をした」と言った。

「双竜(サンヨン)古墳のスカート人物図」では、高句麗の衣装が現在の韓服(ハンボク、韓国の伝統衣装)と似ているという点、「安岳(アンアク)三号墳」では餅を蒸すのに用いる甑とオンドル(韓国の暖房方)などを通じて、生活風習が同じだという点を強調した。

金教師は、「壁画を見れば、高句麗の衣食住文化が韓国と似ていることがわかる。高句麗文化は中国でない韓国が受け継いだ」と言った。

金ダソムさん(12)は、「高句麗が本当に我々の先祖なのか混乱していたが、今は確信するようになった」と言い、チェ・ユナさん(12)は、「高句麗史を正確に知らせるのに率先する」と誓った。

1年前、韓国に留学に来たモンゴルのナサン・バット君(13)も、「自国に帰れば、人々に高句麗は韓国の先祖だと言うつもりだ」と言って人目を引いた。

授業が終わる頃に行なわれた「高句麗人への手紙書き」の時には、「高句麗人が勇猛だったことがわかった」「高句麗史に対して無知だったのが恥ずかしい」と書いた生徒もいた。

金教師は生徒たちが排他的な愛国主義を持ってはいけないという念入りの言葉で授業を終えた。

「中国が高句麗史を歪曲しても、中国を悪い国と思ってはいけないです。葛藤があっても、21世紀を一緒に生きて行く『友邦国』ということを忘れないでください」



李那姸 larosa@donga.com