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[オピニオン]承服

Posted November. 04, 2004 23:33,   

한국어

韓国人と日本人の社会心理的特性を、「意地」と「あっさり」に区分した文明批判家がいる。韓国人は慇懃と根気が意地として発動し、簡単には敗北を認めないのに対して、日本人は割腹で立ち向かっていても、一度屈服すればそれで終りということだ。日本が韓国の独立運動をそのように悪辣に弾圧したのも、韓国人の意地に対する反感かも知れないという解釈もある。逆説的には、もし日本がインドを統治したなら、ガンジーの「無抵抗主義」は決して容赦されなかったはずだという話もある。

◆戦後、日本を統治した占領軍司令官マッカーサーが最も恐れたのは、「神風」で米軍艦にわざと衝突するほどに無謀だった日本人の極烈な抵抗だった。天皇制を存置することにしたのも、国民世論を考慮したためだった。しかし、日本人は一朝一夕で「おとなしい羊」に変身して、米軍政を受け入れた。米軍を相手に営業をはじめた日本の「売春婦」たちも、祖国のための復讐を図らなかったし、社会も彼女たちを「洋公主(ヤンゴンジュ=外国人相手の売春婦を皮肉った呼び方)」扱いしなかった。

◆その反面、米国人は「ルール」を重要視する。多様な人種と歴史的伝統が調和を成して生きて行くための「社会的合意」だ。これは西部開拓時代の決闘文化によく投影されている。ピストルを持って背中を触れ合わせた後、五歩または十歩歩いてから振り返り、勝負を決める伝統だ。先に振り返ってピストルを撃つ反則行為は想像もしていない。息子が相手の背中に銃を撃とうとするや、決闘を見守っていた悪党の父親が、先に息子を撃ち殺す映画もあるほどだ。

◆辛苦の末に再選を果たしたブッシュ大統領は、「ケリー氏が電話をかけてきて、『本当に有益な対話』を交わした」と国民統合を訴えた。ケリー氏も、「選挙結果は有権者たちが決めるもので、支離滅裂な法的訴訟で解決することではない。これからは『治癒のための時間』が訪れた」と宣言した。勝者より敗者がもっと美しくみえる。米国の民主的伝統と底力を確認させてくれた感動の政治イベントだ。韓国人の意地のせいか。当事者も受け入れた米大統領選挙の敗北を、韓国社会の一角では相変らず受け入れたがらないようにみえる。承服は決して降伏ではないのに…。

呉明哲(オ・ミョンチョル)論説委員oscar@donga.com