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尹国防長官「北朝鮮=主敵は言語道断」

Posted November. 16, 2004 23:07,   

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尹光雄(ユン・グァンウン)国防部長官が最近、来年1月に発刊される「2004年版国防白書」で北朝鮮を「主敵」と明示する表現を削除するべきだという意見を明らかにしたことが、16日までに分かった。国防部長官が国防白書の主敵概念について直接意見を明らかにしたのは初めて。

16日、国防部関係者によると、尹長官は今月12日、国防革新と関連した課長クラスの幹部たちとの懇談する席で「これまで国防部がなぜ主敵概念を使ってきたか理解できない。主敵概念を適用すれば南北間の観光が可能になるのか」と話したという。

尹長官はまた「国防部が『軍事的な主敵』という表現を使うのは理解できるけど、ある日突然『ある国が主敵だ』とするのは言語道断だ」とも述べたという。その上で「軍事政策は国の外交安保政策の下位概念であり、主敵問題もそうだ」とし、「主敵は外交通商部など外交安保政策を総括する省庁で設定し、語るべき事項だ」と指摘したという。

このような尹長官の発言からみて、2004年版の国防白書では、これまで議論になってきた「北朝鮮=主敵」という内容の表現や概念がなくなるものとみられる。最も新しい2000年国防白書では「国防目標は主敵である北朝鮮の現実的な軍事脅威などから国を保衛すること」という表現が用いられている。

申鉉惇(シン・ヒョンドン)国防部報道官は「長官は発言は北朝鮮全体を主敵とみるよりは、北朝鮮の軍事的な部分、つまり軍事力、大量破壊兵器または我が体制の転覆を図る理念などを主敵と表現すべきだということを強調したものだ」と説明した。

国防部の別の関係者は、「外交安保政策で国防部は政策を樹立するところではなく、決定された政策を遂行する省庁であることを明確にしたものだ」とし、「主敵概念も対外政策と哲学・認識の問題であるため、国防部と軍の領域外にある」と説明した。

このため主敵表記の削除問題は国防部のレベルではなく、国家安全保障会議(NSC)や大統領府のレベルで最終的に決定される見通しだ。現在、政府と大統領府は「主な脅威」「軍事脅威」「安保脅威」などの単語で北朝鮮を表す方法を検討している模様だ。



崔虎元 bestiger@donga.com