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血液型「性格と無縁、疾病とは密接」

Posted November. 23, 2004 23:18,   

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O型はウイルス疾病に強く、A、B型は細菌の疾病にもっと強いが、二つの疾病いずれにも対応するために人類は4種の血液型をそれぞれ維持するというのだ。

ABO血液型は、赤血球の表面に付いている砂糖と似ている糖分の鎖によって決まる。研究チームが麻疹ウイルスに感染した人々を調査した結果、麻疹ウイルスは人間の体内で増殖しながら宿主(病気にかかった人)の血液型と同様の糖分の鎖を自分の体にも付けることがわかった。すなわち、ウイルスが人の血のようにA型またはB型ウイルスになるのだ。

セイモア博士は「O型はA、B、AB型に対する抗体をすべて持っていて、その血液型に倣ったウイルスが自分の体内に侵入すれば、素早く攻撃することができる」と話した。A型など他の血液型は相対的に抗体が不足してウイルス攻撃にもっと弱いのだ。

もし、ウイルス疾病のためO型が多くなれば、今度は細菌がO型をさらに多く攻撃して数を減らす。細菌は細胞表面にある糖分の鎖を表示板のように認識してくっついた後、細胞を感染させる。O型が多くなればO型の糖分の鎖にくっつく細菌が増えるため、結局O型が病気にたくさんかかるようになる。これによってO型は減って他の血液型は増える。

血液型によって特定の疾病によくかかるという事実は1960年代から少しずつ知られてきた。1980年代後半の研究結果、コレラの場合O型がかかりやすく、AB型は最も抵抗力の強いことが分かった。AB型の場合、コレラ細菌が入った水を飲んでもあまり下痢をしないほどだった。一方、コレラに弱いO型はマラリアやいろんな種類の癌に多少かからないことが調査からわかった。

英国の科学著述者マット・リドレーは『ゲノム』という本で「古代インディアンのミイラはほとんどAやB型だが、現在米国インディアンが主にO型である理由は性病が原因だったかもしれない」と明らかにした。O型は他の血液型より性病にそれほど敏感ではないが、古代インディアン居住地域に性病がかなり横行した跡がみられるからだ。

人種ごとに血液型の分布は少しずつ違う。韓国人はA型が34%で最も多い。O型(28%)、B型(27%)、AB型(11%)の順となっている。日本人はA型が38%、中国人はO型が42%で最も多いが、北京地域の中国人はB型が32%で最高だ。それに対して、英国人はO型が47%、フランス人はA型が47%で最も多い。欧州人は東洋人よりB型とAB型が非常に少ない方だ。インディアンのように、欧州では「B型男性」が住みにくい何らかの原因があったかも知れない。

ソウルアサン病院の血液バンクによると、韓国人のうち最も多いA型は胃癌と冠状動脈疾患にかかる可能性が他の血液型よりやや高く、O型は十二指膓潰瘍にかかりやすいことが分かった。蔚山(ウルサン)大学医学部の權石雲(クォン・ソクウン)教授は「病気を起こす微生物も血液型がある」とし「特定の微生物は自分と血液型が似ている人により多く侵入することがある」と説明した。權教授は「動物も血液型があるが、犬は人のA、B型とほぼ似ている血液型を持っているため、ペット犬同士の輸血の場合は人のように血液型を合わせなければならない」と付け加えた。

科学者らはむしろ血液型の性格学は「星座の性格学」のように、とんでもない仮定と捉える見方がほとんどだ。延世(ヨンセ)大学心理学科のソ・ウングク教授は「英国で血液型と性格の関係を科学的に調査したことがあるが、お互いに何の関係もないことが分かった」と話した。



dream@donga.com