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「美人ボクサー」最年少世界チャンピオンに

「美人ボクサー」最年少世界チャンピオンに

Posted December. 19, 2004 23:08,   

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スポンサーがいないためチャンピオン決定戦を延期し、観衆がいないので入場料を無料にするしかないなど、辛いことがいっぱいだった。

チャンプの夢を叶えるため、大学進学まで延ばした日々…。その間、どんなに殴られ、また走ったものか。300ラウンドのスパーリングと1500kmのロードワークを消化した。お洒落に夢中になる同じ年頃の女性たちとは正反対の生活。女性の身体とは信じられないほど、全身には痣跡が鮮明に残る。

この全ての苦難を一瞬に吹き飛ばした。

19日、史上最年少の女性チャンプになった「美人ボクサー」、金ジュヒ(18・巨人体育館)。彼女は京畿道城南市(キョンギド・ソンナムシ)の新旧(シング)大学体育館で行なわれた国際女子ボクシング協会(IFBA)ジュニアフライ級(48.98kg以下)世界チャンピオン決定戦で、メリサ・シェーパー(26・米国)を一方的に追い込み、3−0(100−90、99−91、100−89)の審判全員一致の判定勝ちを収めた。

これで金ジュヒは、韓国ボクサーとしては、フライ級の前チャンピオン、李仁栄(イ・インヨン、33)に続いて二人目であると同時に、世界初の10代チャンピオンとなった。通算9戦7勝(3KO)1分け1敗。1敗は高校2年の時の02年11月、李仁栄とのフライ級韓国チャンピオン戦で負けたものだ。全勝街道を走ってきたシェーパーは8勝(5KO)1敗。

相手より4cmも高い背(160cm)と長い腕、早い足の3条件を利用した鋭い左ジャブを武器とする金ジュヒは、初盤からシェーパーの顔面を集中攻撃して勝機を掴み、シェーパーが3回以後、鼻血を流しながら集中力が崩れると、余裕満々に競技を運営してチャンピオン・ベルトを手に入れた。

試合後、金ジュヒは涙を流しながら、「20歳になる前に世界チャンピオンになるという目標を成し遂げてとても嬉しい。これからは美人ボクサーでなく、実力ボクサーと呼んで欲しい」と言った。

シェーパーのトレーナーとして来たキム・メサーは、韓国人の母親と在韓米軍出身の父親の間に生まれ、養子として米国に行った経歴を持つ。彼女は、「金ジュヒは本当にすごいボクサーだ。あのスピードと力なら、世界チャンピオンとして遜色がない」と称賛した。



張桓壽 zangpabo@donga.com