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大きくなる中国、小さくなる日本

Posted March. 02, 2005 23:01,   

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日本は北朝鮮が核保有や6者協議への不参加を宣言したことを受け、1日から北朝鮮船舶の日本入港の規制に乗り出した。船の港入りを禁じることで北朝鮮の対日輸出を困難にする狙いがある。

しかし、日本単独の対北朝鮮制裁がどれだけ効果をあげられるかは不透明だ。かえってこうした「北朝鮮たたき」が、北朝鮮に対する中国の影響力をさらに大きくする結果につながりかねない。

●遠ざかる日本

日本が1日施行に踏み切った「船舶油濁損害賠償保障法」は、日本に入港する100トン以上の船舶に対し、責任保険への加入を義務付けている。現在、日本に出入りする北朝鮮船舶の2.5%だけが責任保険に加入していると知られ、同法の施行により北朝鮮の対日輸出は大きな打撃を受けるものとみられる。

対北朝鮮制裁の方式を検討している日本の自民党は、先月14日に日本単独で対北朝鮮貿易規制を実施しても北朝鮮の国内総生産(GDP)の1.3〜7%を減少する効果があると発表した。北朝鮮のGDPを109億〜169億ドルと推算した場合、対日輸出の中止が北朝鮮の経済に及ぼす波及効果まで考えると、最大10億ドルの損失を与えることもできるという計算だ。

日本は北朝鮮の反発を最小限にするため、現行法を用いて暗に制裁効果を出そうとしている。

しかし、日本内では北朝鮮に対する影響力の低下を懸念する声も少なくない。

2000年までは北朝鮮の海外貿易に占める日本と中国の割合がほぼ同様だったが、5年間でその格差は約5.5倍にまで広がった。2004年の北朝鮮と日本の貿易規模が2億5187億ドルに過ぎなかったのに対し、北朝鮮と中国の貿易規模は13億8521億ドルに上っている。

これに、日本が対北朝鮮制裁まで加えると、北朝鮮は中国への依存をさらに強めることになる。日本が現時点では清々とするかもしれないが、数年後になると北朝鮮への経済的な影響力を失い、中国の顔色だけをうかがう立場になり得るということだ。

●近付く中国

2004年の北朝鮮の海外貿易に占める中国の割合は、50%を上回るものと推算される。2000年までは24.7%だったことを考えると、5年間で2倍以上増加したことになる。

昨年の北朝鮮と中国の貿易規模は、前年に比べ35.4%増加しており、今後このような上昇は続く見通しだ。

大韓貿易投資振興公社(KOTRA)は、投資契約を約束しているものまで含めると、昨年中国の企業による対北朝鮮投資は2億ドル以上に上ると推定すされるという報告書をまとめている。

2003年の中国の対北朝鮮投資が130万ドルに過ぎなかったことを考えると、昨年の1年で北朝鮮への投資がいかに活発に行われていたか十分わかる。

最も目立つのは、中国による投資が飲食業やサービス業などから、徐々に戦略資源開発や基幹市場の先取りといった形に変わっていることだ。

北朝鮮の中国への依存度が高くなるほど、北朝鮮に対する中国の影響力が増すのは避けられない。



zsh75@donga.com