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日本とは衝突、米国とは気まずい「揺れる三角同盟」

日本とは衝突、米国とは気まずい「揺れる三角同盟」

Posted March. 16, 2005 22:23,   

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韓日関係が最悪の状況を迎えている。日本の独島(トクド)領有権侵害と教科書歪曲問題が直接的な原因で、日本社会の右傾化がその背景だ。しかし、その根底には、韓米日同盟の漂流と北東アジア地域のナショナリズムの噴出がある。

このために、悪化する韓日関係を解決するためには独島問題だけではなく、より広い観点で韓米日同盟と北東アジアの葛藤構造を見据える必要がある。

▲独島と韓米日同盟〓最近、日本に滞在していた政府のある関係者は「韓米日関係で韓国が急速に疏外されている。日米関係はより強化されており、韓国が中国と近くなるという疑問が強まり、状態が一段と悪くなっている」と話した。また、同関係者は「政府内の強硬的な雰囲気のため、外交官たちもこのような実情を国内にまともに伝えることができないようだ」と付け加えた。

国会内の代表的な日本通である民主党の李洛淵(イ・ナギョン)議員も、「韓日米外交の軸が揺れて対北朝鮮問題と韓日米関係が総体的に難しい状況だ」と話し、「伝統的な韓日米同盟関係が搖れて韓国が独自の主張を出しつつあり、韓日の葛藤が一段と増幅された側面がある」と分析した。

過去の韓日米3国が中国、北朝鮮など共産主義勢力に対立して強固な同盟関係を維持した時代には、日本が主要懸案と関連して韓国側の立場をそれなりに気配りした側面があるが、最近は、韓国が自主的な立場を標榜することにより、これ以上過去のように韓国を意識しなくなったという指摘だ。

実際に日本を訪問する韓国の政治家や学者たちは、「韓国はどこに向かおうとしているのか」という質問をよく受ける。

教科書歪曲問題に対立して闘争中の日本の代表的な進歩人物で、「子どもと教科書全国ネットワーク21」の事務局長である俵義文氏の発言は非常に示唆に富む。彼は「韓国は北朝鮮に甘く、米国には厳しく、日本にはわざと悪くしようとしているように映っている」と話した。彼はまた「私たちも、『新しい歴史教科書を作る会』も日本社会では少数だ。韓国が激しく出れば、日本内の無党派中問層が後ろ向きになる」と憂慮した。

日本内の代表的知韓派とされる小此木政夫慶応大学教授も、最近、韓国側の知人と会って「日本の知識人社会は盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領をあきらめたようだ。方法がないと判断したようだ」との憂慮を示したという話だ。

米国内では北朝鮮の核問題と関連して対話論を主張した民主党さえ、強硬の方向に回っている。9日、金元基(キム・ウォンギ)国会議長が、米国でデニス・ハスタート下院議長と会った時に陪席した民主党のトム・レントス米下院議員は「韓国が米国の方に立たなければ、北朝鮮はリビアになれない」と忠告した。

▲ナショナリズムの争いの場〓最近、北東アジアはナショナリズムの荒波にさらされている。日本は右傾化の旗の下で「軍事大国の道」を突っ走している。中国は「反民族分裂法」を通過させて、台湾の独立を支援する場合には米国との対決も辞さないという強硬な立場だ。日本と中国のナショナリズムは経済成長による自信を土台にしている。北朝鮮はかなり前から「金日成(キム・イルソン)民族」であることを標榜しながら、閉鎖的なナショナリズムを追求してきた。

米国では、民族主義は見られないが新保守主義(ネオコン)が大勢を成している状況だ。

このようなナショナリズムの高まりは、国家間の葛藤を増幅させる。米国と中国は両岸政策をめぐり、中国と日本はアジアでの主導権と尖閣列島問題で、日本とロシアは千島列島及び北方四島の返還問題で、北朝鮮と日本は日本人拉致事件問題でそれぞれ対立している。

韓国でも盧武鉉政権発足後、民族主義が主要政策に反映されている。過去の歴史の真相糾明作業や現代史の見直し、韓日外交文書の公開、韓米駐屯軍指揮協定(SOFA)の改正要求などがそれだ。これに対して、ヨルリン・ウリ党の林采正(イム・チェジョン)議長は「私たちは望まない戦争を阻止するための防御的民族主義だ」と述べ、「米国や日本の民族主義とは違う」と話した。

外交安保研究院の尹徳敏(ユン・ドクミン)教授は「領土問題は感情的な問題で、欧州の場合も島をめぐる領有権紛争が日常茶飯事だ」とし、「熾烈に争わなければならないが、全般的な関係を悪化させない多元的な民主主義関係に向かわなければならない」と話した。



尹永燦 李明鍵 yyc11@donga.com gun43@donga.com