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ライス国務長官、韓中日訪問決算

Posted March. 21, 2005 22:26,   

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ライス米国務長官が、韓国、中国、日本の歴訪を終えて21日、米国に帰国した。ライス長官は、北朝鮮核問題解決に向けた6者協議に北朝鮮を引き入れる案を、3国と集中調整した。もはや残されたのは、北朝鮮の選択だ。ライス長官が去った後、韓中日3国の表情はそれぞれ違うという解釈もある。

▲ライスのメッセージ〓ライス長官は、北朝鮮を6者協議のテーブルに誘導するために、かなり力を入れていた。ライス長官は、「北朝鮮は主権国家だ」という点を明確にし、「北朝鮮を侵略する意思はない」という点を強調した。

韓米日3国は、△6者協議の枠組み内での米朝2国間会談や、△6者協議の復帰時、多国間安全保障及びエネルギー支援をはじめとする北朝鮮の関心事の論議が可能だということで、認識を一致させ、△中国の積極的な役割を求めた。

ライス長官は、日本と韓国を順に訪れ調整した結果を、最後の訪問国である中国に説明し、北朝鮮に対する説得と、影響力の行使を強く求めたとされる。

しかし、ライス長官の柔和なジェスチャーは、北朝鮮が6者協議に出てこない場合、強硬カードを取り出すための名分づくりだという観測もある。ライス長官が、「北朝鮮が会談に復帰しない場合、他の対応措置も考慮している」と発言したのがその根拠だ。21日、中国の李肇星外相に、「北朝鮮に与えられた時間はそれほど多くない」と言ったことも、北朝鮮が6者協議に最後まで背を向けた場合、国連安保理理事会への上程などの強硬措置に進み得ることを示唆するものだった。

▲北朝鮮の反応〓米国としては、「主権国家」以上のプレゼントを与えることは難しい状況だ。したがって、「圧制の拠点」発言の撤回を要求した北朝鮮が、「主権国家」発言をどのように解釈するのかが、関心を集めている。

北朝鮮と中国は、朴鳳柱(パク・ポンジュ)北朝鮮首相の22日の訪中と、続いて予想される中国の高官の訪朝を通じて、6者協議問題を集中協議するものと見える。政府関係者は、今後1、2週間が山になると見通している。

北朝鮮核問題に精通した元外交官は21日、「北朝鮮は引き延ばすだけ引き延ばしてきた。中国が積極的に乗り出したなら、最大限の実利を得ることができる時を選んで、6者協議に出てくる可能性が高い」とし、「5月の核拡散禁止条約(NPT)会議までに態度の変化がなければ、英国、ドイツ、フランスも強硬に出るため、その前に結論を下すのではないだろうか」と見通した。

▲韓中日3国の得失〓日本が最大受恵国ということに異論はない。日本は宿願の国連安保理理事国入りについて、ライス長官の公式支持を取り付けた。

一方、ライス長官は、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領の「独島(ドクト、竹島)講義」には、リップサービスもしなかった。外交部当局者は、「韓中日3国を歴訪する米国の立場から見て、韓国が大きく見えるだろうか」と述べ、韓国が直面した厳しい立場を見透かした。

中国は、ライス長官が台湾問題の平和的な解決を強調したことで、反国家分裂法をめぐる米国との葛藤を解消することはできなかった。ライス長官は、中国の人権問題も取り上げたとされる。



尹鍾求 jkmas@donga.com