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世界平和の使いたずら使徒を失った

Posted April. 04, 2005 00:22,   

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ローマ法王ヨハネ・パウロ2世(84)が2日、「永遠の平和」を得た。しかし世界は、「平和の使徒」を失った。

法王庁のナバロ報道官は2日夜(現地時間)、「ローマ法王2日午後9時37分、居室で死去した」と述べ、「(同時点から)1996年2月22日に公表された法王令『使徒憲章(Universi Dominici Gregis)』による手続きが実施される」と公式発表した。

「使徒憲章」は、ローマ法王の空席や事故時に備えた法王庁特別法で、△法王の死亡確認方法、△葬儀の手続き、△枢機卿全体会議の招集手続きなどを規定している。

同特別法は、ローマ法王の葬儀を9日葬で執り行い、遺体の入棺は死去後4〜6日に行なうと規定している。同規定によれば、ローマ法王の葬儀は10日頃に開かれることになる。

しかし、現地マスコミと主要外信は、「ローマ法王の遺体は4日午後、(居室から)サンピエトロ大聖堂に移されると思われ、具体的な葬儀の日程は、4日に開かれる枢機卿全体会議で決まるだろう」と伝えた。

法王庁は3日午前、声明を通じて、「(ローマ法王の死去97分前の)2日午後8時から執り行われたミサの間、ローマ法王は2度目の病者聖事を受けた。ローマ法王は、人々の絶えることのない祈祷を聞きながら息を引き取った」と述べ、死去の瞬間を伝えた。

ローマ法王は、死去直前に「路資聖体」を受けたと、声明はつけ加えた。

AP通信は、ローマ法王庁関係者の言葉を引用して、「ローマ法王が、サンピエトロ広場に集まってくる信徒たちに祝福を送るかのように、窓の外に向かって右手を上げ、(自分のための)祈祷がしばらく止まった時、渾身の力で「アーメン」と言って、逝去した」と報じた。

ローマ法王の死去の知らせが伝わるや、サンピエトロ広場に集まっていた10万人以上の信徒たちは哀悼を捧げ、「天使よ、彼を天国に導きたまえ」と祈り、全世界の指導者たちの追悼声明が続いたと、外信は伝えた。

ポーランド生まれのヨハネ・パウロ2世は1978年10月、58歳でローマ法王に職位し、全世界11億人のカトリック信者たちを率いて、人間生命の尊重と宗教間の対話と和解に献身してきた。共産主義国家の民主化にも大きく貢献したと評価を受けた。



bookum90@donga.com