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[オピニオン]日本の独島良心

Posted June. 01, 2005 06:42,   

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「日本はソーリーステート(謝罪国家)だ」。英ファイナンシャルタイムズの表現だ。日本は習慣的に韓国と中国に対して謝罪を繰り返してきた。しかし、その一方では政治家の妄言が繰り返され、日本国王(天皇)や首相の謝罪は色あせてしまう。表向きでは頭を下げながらも、心の中では何が間違っているんだと腹を立てる日本のようになってしまう。幸いなのは、まだ学問的な良心を守っている学者らがいるということだ。

◆独島(トクト、日本名・竹島)領有権に関して、韓国の領土だと明言してきた学者がいる。京都大学経済学部教授を務めた堀和生氏が代表的だ。「朝鮮の文献に独島が登場するのは、日本より200年ぐらい早い。江戸幕府が1696年、鬱陵島(ウルルンド)、独島に渡航を禁止させる時、朝鮮の土地であることを認めた。日本の漁民が日本の土地だと記録したのは領土主張とは関係ない」など。同氏は日本が「独島は最初から日本の土地」と言ったかと思うと、「無住地なので先占した」と言うのも辻褄の合わない話だと指摘する。

◆島根大学名誉教授の内藤正中氏も同じ立場だ。独島問題で島根県が沸き立っていた時期も、「韓国が正しい」というコラムを書いた。同氏は、「日本の記録も第2次世界大戦前のものには韓国の土地であることを裏付ける資料が多い」と述べる。ひいては江戸時代の島根県の漁民も渡航禁止令が出されてからは朝鮮の土地だと認識していたという。さらに、島根県の1905年の告示前は、1回も日本が独島の領有権を主張したことがないと言い切る。

◆津田塾大学の日本近現代史研究家の高崎宗司教授は、「独島を韓国に渡すのが正しい」とまで主張する。島根県が編入させた時に韓国に通報しなかったのは不当だった。国際法上、日本人の中井が移住したところなので占領の事実があるとしているが、それは虚構だと指摘する。「ソーリーステート」にも、こうした良心は生きている。しかし、そうした良心の声さえ、だんだんナショナリズムに埋もれてしまっているようで極めて残念だ。

金忠植(キム・チュンシク)論説委員 skim@donga.com