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[社説]韓国外交「分かれ道に立った6月」

[社説]韓国外交「分かれ道に立った6月」

Posted June. 02, 2005 06:21,   

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6月は、韓国外交にとって重大な時点だ。混乱して崩れた原則とシステムを整備して、新しく出発することができるのか、このまま混沌の中に座りこんでしまうのか、今月にはっきりする。北朝鮮核問題に対する米国の忍耐が限界に達しているような状況で、11日には韓米首脳会談、20日頃には韓日首脳会談があり、その間に平壌(ピョンヤン)では6・15共同宣言5周年記念祝典が、月末にはソウルで南北閣僚級会談が開かれる。韓半島を軸に外勢と内勢が交差して織り上げる「6月の版図」は、韓国の未来に大きな分岐点になるだろう。

この重大局面に、政府が果たして外交の打開の糸口をつかむことができるのか心配だ。韓米首脳会談にしてもそうである。首脳会談は、実務的な事前の合意が成立した後に開かれるものだが、今回の会談はそうではない。これは潘基文(バン・ギムン)外交通商部長官が、昨日「北朝鮮核問題を虚心坦懐に協議する予定だ」と言ったことからも明らかだ。「虚心坦懐」という言葉は、立場の違いを縮めることができない時に、主に使う外交的表現である。

「北東アジア均衡者論」も、依然として論議の種だ。外交部は、「韓国がかりに『域内の均衡者』役割をしても、韓米同盟の中でだけ可能だ」としてムードづくりに乗り出したが、米国は疑惑の視線を向けている。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は、今回の会談で「均衡者論」を取り上げてはならない。北朝鮮核問題の解決策に合意して、これを土台に韓米同盟を修復することに焦点を合わせなければならない。

韓日関係も、復元の糸口を見出さなければならない。大衆迎合的な強硬対応が良策でないことは、すでに明らかだ。日本の首相が、歴史歪曲や外務次官の問題発言などに対して実質的な遺憾表明ができるように、事前に努力し、これを土台に関係を改善しなければならない。北朝鮮核問題の解決には、日本の助けも必要だ。

韓米、韓日関係をしっかりと固めた土台の上で、北朝鮮と対話をしなければならない。この原則が揺れれば、北核問題解決への期待が難しいばかりか、ややもすれば韓国が北東アジアで孤立する恐れがさらに高くなる。現実に背を向けて感傷的な民族主義に陥る場合、北核解決も逃し、友好国も逃す。

6月を誤って過ごせば、現政権の残りの任期が問題ではなく、国家が回復し難い災いに直面する恐れがあることを、政府は自覚してほしい。