Go to contents

「我々は製薬会社に入る」

Posted June. 06, 2005 06:32,   

한국어

病院や薬局をやめて製薬会社に入る医者や薬剤師が増えている。医薬分業の実施、競争の激化によって開業が必ずしも成功につながらなくなったことから、目立つようになった。担当分野も研究や製品開発のほかに企画、マーケティング、営業、顧客相談などと多様化している。

▲新しい分野に挑む

ポリョン製薬の学術マーケティング(SA)チームのメンバー8人は全員薬剤師だ。10年間薬局を経営してきた朱景美(チュ・キョンミ)部長(43・女)は、「多様な分野で達成感が得られる製薬会社で働きたいと思っていた。薬局経営の経験が役に立っている」と話した。

医薬分業が始まった2000年以降、薬局の売り上げが大幅に減少してきたことで、製薬会社やテレビショッピングなどの違う分野に転職する薬剤師が増えている。

大韓薬剤師会によると、薬局ではない企業に入社した薬剤師は△2002年1420人(全体薬剤師の5.58%)△2003年1535人(同5.65%)△2004年1579人(5.94%)と着実に増加し続けている。

一方、医師も研究開発や経営などの新しい機会を求めている。

産婦人科医から多国籍製薬会社のアジア太平洋地域のマーケティング・マネージャーに転身した朴サンジン(35)部長は、「医師として病院で働くほうが安定しているが、新しい分野にチャレンジしたいと思って転職を決心した」と話した。

▲製薬会社も本腰を入れる

韓国アストラゼネカには現在、薬剤師28人、医師3人が勤めている。2001年までは薬剤師が12人で、医師は一人もいなかった。

同社の李承雨(イ・スンウ)代表は、「薬剤師が営業すれば、薬の効能もよく理解している上、専門的な質問にも答えられるので、業績がいい」と話してくれた。

韓国ファイザーも2001年の薬剤師49人、医師2人から、現在は薬剤師73人、医師5人へと増加している。柳韓洋行(ユハンヤンヘン)やハンミ薬品、鍾根堂(チョングンダン)、緑十字(ノクシプチャ)も同様だ。

薬剤師は製薬会社に採用されれば別途手当てがつくため、一般職に比べ年収が300万〜400万ウォン程度多くなる。また、経歴に応じて部長や役員などに迎えられる。

医師の場合も部長以上の職級での採用が一般的で、処遇への満足度は比較的高い。

トンア製薬の人事企画チームの成秀基(ソン・スギ)課長は、「業界の競争が激しくなり、研究開発だけでなく、経営企画、営業などにも薬剤師や医師を活用する傾向が急速に広がっている」との考えを示した。



孫曉林 aryssong@donga.com