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盗聴の恐怖、今は……

Posted July. 23, 2005 03:11,   

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国家安全企画部(安企部、国家情報院の前身)が過去に、全国紙の社主や大手企業の高級役員の会話を違法に盗聴した事実が確認され、「盗聴の恐怖」が再び広がりつつある。

政界、官界、財界は、「盗聴した私の肉声テープが、ひそかに出回っているのではないか」という不安を隠すことができない。

▲「ミリム・チーム」の盗聴は氷山の一角〓安企部の盗聴は、本部の科学保安局(別名8局)で広範囲に行なわれ、現場チームである「ミリム・チーム」の盗聴は氷山の一角だというのが、国家情報院(国情院)の元関係者らの説明だ。

ミリム・チームの現場盗聴も、科学保安局の盗聴をもとに行なわれたという。科学保安局から、政財界人の電話盗聴によって把握された約束、場所、時間を伝えられ、ミリム・チームが現場の盗聴を行ったとのこと。そのため、科学保安局の盗聴は「元請け」、ミリム・チームの盗聴は「下請け」と呼ばれた。

1997年の大統領選挙資金に関する会話内容を盗聴したチームを率いたことで知られるK氏は「当時、『オーダー』を受けて行なった。私が先頭に立って行ったのではない」と述べ、これを裏づけた。

数百人規模だった科学保安局は、2002年10月、ハンナラ党の鄭亨根(チョン・ヒョングン)議員の「大規模盗聴」暴露で解体されたが、治安維持および「対共産主義」次元の盗聴機能の組職は別途に編制され、そのまま維持されている。

また、市道支部別の盗聴チームは、2003年9月の国情院の組職改編の過程で、5大都市の圏域別盗聴チームに統合されたという。盗聴チームが現在も要人に対する盗聴を行なっているかどうかは、確認されていない。

これと関連して、国情院は21日、「治安維持にかかわる合法的な盗聴業務だけを行っている」ことを明らかにした。

▲盗聴の恐怖とセキュリティ会社への問い合わせが増加〓しかし、政治家たちの「盗聴の体感恐怖」は、依然として消えていない。一部の野党議員は、「今もしていないという保証があるのか」「当分の間、主な飲食店の出入りを控えなければならないようだ」と述べ、複雑な表情だった。

一部の大物議員は、追加「Xファイル」公開の可能性にも神経を尖らせた。慶尚道(キョンサンド)出身の当選3回の議員は、「以前には、いまよりも飲食店で密談をすることが多かった」とし、「私の話が、いつ、どのような方法で盗聴されたかわからないのではないか」と、不安を露にした。

盗聴防止サービスの問い合わせも増えている。韓国通信保安(株)の安教昇(アン・ギョスン)社長は、「ガラス窓にレーザー・ビームを発し、反射してくるビームから音声だけを抽出する方法など、盗聴テクニックがますます高度化している」とし、「関連の問い合わせも多く受ける」と話した。

情報通信部傘下の中央電波管理所は、「不法盗聴設備探知業の登録業社は13社だが、実際に営業している零細業社まで含めれば、かなり多いだろう」と話した。



ddr@donga.com cij1999@donga.com