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「パリ大学の韓国式庭園は夢?」フランス人教授の執念が座礁の危機

「パリ大学の韓国式庭園は夢?」フランス人教授の執念が座礁の危機

Posted August. 05, 2005 04:58,   

한국어

パリ第7大学の韓国学科でフランス学生たちに韓国語と韓国文化を教えるマルタン・フロスト(53)教授は、このような現実にいつも心を悩ませている。昨年、パリ第7大学の日本学科、中国学科の新入生は200人だったが、韓国学科の新入生は50人に過ぎなかった。日本学科と中国学科は志願者が多くて半分しか入学させることができなかった。

同教授はこのような現実を改善するため、いや現状を維持するためにも、熱心に走り回っている。講義と研究を除いた残りの時間は、フランスと韓国の関係当局に手紙を送ったり、関係者に会って支援を要請したりするのにすべて使う。

同教授は最近、一つの成果をあげた。パリ第7大学が来年春に移転する新しい建物に「韓国庭園」を造るための空間を確保したことだ。同教授は「東洋学部が入る建物の4階に50坪規模の空間を得た」と話した。学部長を説得して日本、中国を追い抜いて韓国式庭園を構える許可を得たのだ。

同教授は直ちにパリで活動中の韓国人建築家のシン・ヨンハク氏に依頼して設計図を作った。しかし予算確保という壁にぶつかった。学校側は、空間は与えるが、予算を負担することは難しいという立場。同教授は韓国の関連財団や企業に手紙を送って支援を要請した。しかし帰ってきたのは難しいという返事と、全くの無反応だった。

同教授は「最大限の予算を減らして50万ユーロ(約6億ウォン)程度に下げたのに、依然として厳しい」とため息をついた。もし「韓国庭園」の計画が水泡に帰すれば、直ちに中国側に機会が与えられる可能性が高い。同教授は「2002年ワールドカップ(W杯)を控えて韓国政府がパリで韓国関連行事を大規模に繰り広げたことがある」とし、「そんな1回性行事に注ぎ込む予算の一部をかけるだけで、長期間、韓国イメージを知らせることのできる空間を確保することができるのに、長期的な観点を持っほしい」と訴えた。

「外貌はプランス人だが私は韓国人」と言う同教授が、「フランスの中の韓国」を守るためにかける努力は、どんな韓国人も真似できないほどだ。その背景には韓国との特別な縁がある。

パリ第7大学で英語と日本語を専攻した同教授は東京大学に留学中だった1976年に韓国を初めて訪問した。韓国を初めて見て魅了されたという同教授は、1979年韓国を再び尋ねてソウル大学博士課程に登録した。

その後、延世(ヨンセ)大学仏文学科の教授を勤め、当時国家代表テニス選手だった体育学科4年生に会って愛におちた。彼が兵役義務を終えるまで待って、1983年結婚した後、パリ第7大学教授の発令を受けてフランスに帰国した。

1992〜1996年には在韓フランス大使館文化政策官に特採され、また韓国との縁が結ばれた。ご主人の李スングン(48)氏は、現在フランス株式市場に上場された唯一の韓国係企業で平面テレビとモニターを作るネオビアに理事として在職中だ。



gold@donga.com