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盧大統領、「帝国主義的な残滓の清算を」…国連総会で演説

盧大統領、「帝国主義的な残滓の清算を」…国連総会で演説

Posted September. 16, 2005 06:34,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は14日(韓国時間15日)、「世界の多くの分野で残っている帝国主義的な考え方や残滓(ざんし)を完全に清算しなければならない。そして一部で現われている、強国中心主義の傾向を警戒すべきである」と述べた。

盧大統領は同日、第60回国連総会首脳会議の基調演説で、国連の改革方向についてこのように述べ、「この点に関しては今日、国際社会の秩序を主導している国々がまず、自らの過去と未来に対して格別な省察と節制をしなければならない」と強調した。

盧大統領が言及した「帝国主義的な考え方と残滓」が特定国を念頭に置いての発言であるかどうかをめぐって、一時議論が起こったりもした。通常、帝国主義とは強国が領土侵略やそれに準じる影響力の行使を通じて、自国の政治的・経済的支配権を他国へ拡大することを意味する。

第2次世界大戦以降、19世紀後半と20世紀序盤にわたって存在していた英国、フランス、日本のような形の帝国主義国家は存在していない。しかし、北朝鮮をはじめ社会主義国家と第3世界では唯一の超強国として、国際舞台で強力な影響力を行使している米国を帝国主義国家と見る見方がある。

これについて、金晩洙(キム・マンス)大統領府報道官は、「盧大統領の基調演説は特定の強国を念頭に置いたものではない。強国に対する演説というよりは、開発途上国と中堅国家が持つべき国連安全保障理事会の改革方向に対する基本的な観点を示し、説得しようとするのが演説の趣旨である」と説明した。

盧大統領の発言が国連安保理常任理事国の増設を進めている日本、ドイツ、インド、ブラジルのいわゆる「4Gグループ」の国々をけん制し、非常任理事国の増設に焦点を合わせた韓国など中堅グループ(Ufc=Uniting for Consensus)の立場を明らかにしたものだという。

盧大統領は同日、「国連は全加盟国の意見が尊重される互恵的共同体を目指さなければならない。また、ほかの強国中心主義ではなく、国際社会の和合を促進する(安保理)改革案が見出されるべきである」と強調した。

しかし、盧大統領が誤解を招きかねない表現を国連首脳会談でしたのは適切でなかったという指摘もある。盧大統領は同日の演説でさらに、「隣国に対する尊重と国際的なコンセンサス形成、そして対立解消に向けた努力を一段と強化すべきだ」とし、「強国が平和と共同繁栄という大義の国際秩序を作るために努力するとき、初めて『力』と『大義』間の緊張は解消されるだろう」と強調した。

続いて盧大統領は、「我々はその可能性を欧州連合(EU)から探すことができる。欧州は、もはや力の論理に基づいた秩序、反目と対立の秩序を克服し、平和と共存、和解と協力の共同体として定着しつつある。北東アジアにおいても欧州連合のような秩序が実現することを望む」と述べた。

盧大統領は演説を終えた後、待合室で会ったブレア英首相に「(ブレア首相が)主導している開発途上国に対する負債帳消しの努力を高く評価している」と述べ、ブレア首相は感謝の意を示したと、大統領府関係者が伝えた。

盧大統領は同日、シルヴィオ・ベルルスコーニ・イタリア首相、そしてエンフバヤル・モンゴル大統領とそれぞれ首脳会談を行った。盧大統領は15日、米CNN放送のインタビューに応じ、コリア・ソサエティー主催の晩餐会に出席した後、9泊10日間の中米・国連歴訪を終えて17日(韓国時間)帰国する。



jyw11@donga.com