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フィギュアの金妍兒、韓国勢初のISUジュニアグランプリ優勝

フィギュアの金妍兒、韓国勢初のISUジュニアグランプリ優勝

Posted November. 28, 2005 05:44,   

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優秀な(excellent)、大きな進歩(big advance)、優雅なスタイル(elegant style)…。

フィギュアスケートの「妖精」金妍兒(キム・ヨナ、15、トジャン中)の素晴らしい演技に、国際スケート連盟(ISU)のホームページは最高の修飾語を総動員して賛辞を送った。これでジュニアの中には、金妍兒の相手はいない。

金妍兒は27日、チェコのオストラバで行われたISUフィギュアスケート・ジュニアグランプリの決勝戦。女子シングル・フリーで116・61点をマークし、日本の沢田亜紀(94・53)に大差をつけた。

これで金妍兒は、前日のショート・プログラムでの57・51点(首位)を加え、合計174・12点で、沢田(145・78点)、ビンシュー・スー(中国、142・83点)、テイラー(米国、139・26点)を軽く制し、総合首位につけた。先に行われた8回のグランプリ大会で最も成績の優れた8人の選手が出場し、決勝を戦うグランプリ・ファイナルで、韓国人選手が優勝したのは金妍兒が初めて。

金妍兒は昨年の同大会で準優勝し、今季出場した2回のグランプリ大会で首位を占め、早くも優勝が予想されていた。

金妍兒は、初日のショート・プログラムでは、トリプルルッツ(後ろ向きに滑りながら、アウトステップでの3回転)、トリプル・フリップ(インステップでの3回転)、ダブル・トウ・ループ(右足で踏み、左足で引きながら2回転)と続くコンビネーション技術で競合者らを圧倒した。

映画『ムーラン・ルージュ』で流れた「エル・タンゴ・ド・ロクサーヌ」に合わせて、強烈なリズムの演技を展開したフリー・スケートでは、芸術点数で他の選手らより6点以上高い点を受けた。昨年の総得点が137・75点だったのに対し、1年間にして40点近く向上させている。金妍兒の身長は、1年前より5cm(現在161cm)成長している。

金妍兒は、今大会を2カ月ほど控えて、新しく注文したスケートがなかなか馴染まない状況で無理に練習を続け、腰や膝などに痛みを訴えていた。そのため、大会開催の2週間前に、急いで再びスケートを換えたが、優勝に支障をきたすことはまったくなかったようだ。

母親の朴ミヒさん(46)は、「試合の直後、ヨナと電話で話したが、『審判の採点が厳しすぎ』と不満を漏らしていた」とし、「体調があまりよくなかったため心配していたが、見事に優勝できてうれしい」と述べた。

シン・ゴンジョ韓国スケート連盟副会長は、「来年3月、スロベニアのリュブリアーナで行われる世界ジュニア選手権での優勝はもちろん、年齢制限(満15歳以上)が解ける来年7月以降のシニア舞台でも上位の成績が期待される」と予想した。



kimsk@donga.com