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[オピニオン]外貌市場

Posted January. 04, 2006 03:03,   

한국어

ジャガイモとさつま芋が歩いていた。その時、色白できれいな餅が通り過ぎていった。ジャガイモが感嘆した。「あの子、きれいだよね」。それを聞いたさつま芋が言い放った。「あれは厚化粧効果だよ」。インターネットに出回っているユーモアの一つだ。外国の化粧品会社で韓国市場を狙った新製品を出すほど、韓国女性の「厚化粧」は有名だ。男性のお洒落を意味する「メトロ・セクシュアル」の風に乗って、平凡なサラリーマンたちも自分なりに韓流スターを泣かせるくらいの外貌感覚を自慢する。

◆全国の世帯でお洒落のため使う理・美容アクセサリー費用が、月平均5万9611ウォンだと統計庁が発表した。頭脳のための書籍・印刷物購入費(1万397ウォン)の5倍だ。教材や参考書は別途に教育費に含まれるが、書籍・印刷物費用には新聞、雑誌はもちろん、子供向けの童話の本と教養書籍まで含まれる。新聞講読料が月1万2000ウォンだから、家で新聞を講読しているなら、月に1冊の本も買わないということになる。または、新聞講読をしない代わり、本を1册ぐらい買っているということだ。

◆外貌市場の発達は、行きすぎた実用的な意識構造を反映するともみられる。外国のマスコミが、「黄禹錫(ファン・ウソク)事態」の一原因として言及したのが、「早く早く」性向だ。過程は大雑把にし、外見と結果だけを重んじたため失敗したという指摘だ。理・美容アクセサリーも購入すれば即効を発揮するのが特徴だ。買って読み、知識として蓄積してこそ効果が表われる書籍・印刷物とはレベルが違う。「厚化粧は戦略」で、「外貌も競争力」の時代なのか。

◆ニュースウィークは、「06年のイシュー」として知識革命を打ち出した。科学革命が加速化し知識が拡散するにつれ、これを早く覚えた国だけが繁栄できると主張した。学校では知識を軽視し、学校を出た後も外貌にだけお金を使っていては、この巨大な流れに立ち後れてしまいかねない。最近、日本の東北大の脳科学者が、新聞さえよく読んでいれば、思考力と記憶力を担当する脳前頭葉部分が活性化されると言った。新年には、新聞で脳を鍛えた後、本格的に本を1冊買って知識革命隊列に参加してはいかがであろうか。

金順徳(キム・スンドク)論説委員 yuri@donga.com