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[オピニオン]「ゆず茶ほどの競争力」

Posted May. 05, 2006 03:18,   

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韓国の競争力は中国に追われ、また日本に押されている。中国産はもはや、農水産物や靴下のような安価の軽工業製品だけではない。韓国の鉄鋼業界は、安値を武器にした中国産のために緊張している。中国製は、エアコン、洗濯機、冷蔵庫、液晶表示装置(LCD)テレビのような家電でも、競争力を発揮している。「ハイエル」は、5年内に韓国内の「3大家電」になると公言した。

◆中国は、石油化学、繊維、通信機器、家電などの分野で、韓国技術に95%にまで迫ってきた。5年後には、ほぼ全分野で韓国を追い越すと産業銀行は分析した。移動通信や端末機の技術格差は現在2年くらいだが、5年も経てば符号分割多重接続(CDMA)が1.5年、通信装備が0.5年というわずかな差になると、産業資源部が見通した。黄砂より恐ろしい勢いで襲ってくる中国製にやられないためには、高付加価値、先端化、高度化しか道はない。

◆日本の競争力に近づくには、まだとても遠い。KOTRA東京貿易館は、「韓国産のうち、ゆず茶だけは日本産をしのぐ」と自虐に近い報告書を出した。年間に日本列島で売れる現代(ヒョンデ)自動車は、大・小型をすべて合わせても3000台にならない。トヨタ「カローラ」の品質水準を100にした場合、現代の車は80〜85、ドイツのフォルクスワーゲンも90〜95と分析される。世界市場1位の輸出品は、韓国が9品、日本は47品だ。

◆韓国が、情報技術(IT)強国だと言うが、輸入部品や技術のお陰で成長してきた。先端機器の対日本輸入依存度が高いため、輸出が増えても、国内雇用や家計所得の増加、内需産業の回復にはうまくつながらない。世界最大人口の中国、最高水準の技術国で経済大国の日本の間に挟まれている韓国だ。ふと、故・李秉迵(イ・ビョンチョル)三星(サムソン)創業主の「ナマズ論」を考える。どじょうを育てる田にナマズを入れれば、どじょうが太ってよく育つという話だ。「ナマズ」のような日本と中国に押されて追われながら、生きるためにもがくあまり、超一流に成長する韓国でなければならない。国内であれ国外であれ、競争を恐れてはならない。

金忠植(キム・チュンシク)論説委員 skim@donga.com