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年末恒例の歩道ブロック工事、予算無駄遣いの穴

年末恒例の歩道ブロック工事、予算無駄遣いの穴

Posted May. 06, 2006 03:06,   

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ソウル瑞草区瑞草洞に住む李氏(34)は、今年3月初めに呆れる経験をした。曲折の末に住居者の優先駐車区域を割り当ててもらい3ヵ月分の駐車料を前払いしたのに、その駐車空間が使えなくなったからだ。

歩道ブロックを新しく敷き詰めるとして駐車空間を占領され、しばらく不法駐車を余儀なくされた。

ある地方自治体は昨年9月、老朽化した水道管の入れ替えを理由にマンション進入路を掘り起こした。その後、3ヵ月も経たないうちにガス管の埋設で同じ場所をまた道路を掘り起こす工事をした。

●年末には集中する歩道ブロック工事

企画予算処(予算処)がこのほど、ソウルの22の区役所と釜山の2区役所を対象と調査した結果、これら24区役所が昨年に施行した歩道ブロック工事は、全部で3万8619件だった。区役所当たり1609件の工事をしたことになる。

予算処は、歩道ブロック工事の約30%が年末の11、12月に集中しているものと把握している。予算処の関係者は「中央政府からの支援財政を使い果たさないと翌年の地方交付金が減るのを憂慮した地方自治体が、歩道ブロック工事で予算を無駄遣いしている」と話した。

昨年、ソウル市が歩道ブロック工事に使った予算は1200億ウォン。他の自治体は工事回数に関する統計さえ管理しておらず実態把握が不可能だ。

今月31日実施の地方選挙で少なくない立候補予定者たちが「歩道ブロック工事など予算の無駄使いを減らす」との公約を掲げている背景には、このような事情がある。

予算処は、冬季の水道管破損など緊急な場合でなければ原則的に道路の掘り起こしを禁止し、歩道ブロック改修のガイドラインをまとめ全国の自治体に通達する計画だ。

●住民不便と予算浪費のブラックホール

歩道ブロック工事は、予算浪費の最も代表的な事例に挙げられている。

政府の各省庁が昨年から運営している「予算無駄使い申告センター」に寄せられた通報内容の40%も歩道ブロックと道路掘削に関連した内容だった。このなかの30%は、実際に予算無駄使いの性格が濃いことが判明した。

昨年の車道整備予算で30億ウォンを策定したある自治体は、年末に2億7000万ウォンが余ると、9の邑・面のうち6邑・面に歩道ブロック工事費として均等に配分した。予算を受け取った一部の面がなんともない歩道ブロックを入れ替える場面を目撃した住民が通報した。

ソウル市のある区役所は昨年、傘下の洞役場が66mの歩道ブロック工事が必要だと要請したが、年末に150mをさらに入れ替えた。

●ひんぱんな工事、本当の理由は

歩道ブロック工事の多くは通信、電気、上下水道施設を敷設するためのものだ。他の工事のために何ヵ月も経たないのに同じ場所を再び掘り返す事例が多々ある。

このため、政府は共同溝を作る案を検討している。一度道路を掘る際に、通信、電気、上下水道施設を一緒に敷設するというものだ。

予算処の陳泳坤(チン・ヨンゴン)成果管理本部長は、「新都市や一定規模以上の宅地開発の際に、共同区を義務化する案を検討している」と話した。

しかし1997年、ソウル江南区役所がこれを推進するために外部機関に研究を発注したが、建設費が7023億ウォンもかかるという結果が出た経緯があり、少なくない予算を必要とするのが実情だ。



witness@donga.com nirvana1@donga.com