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名品神話の陰には特級の助演がある

Posted May. 19, 2006 03:05,   

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「武装強盗の銃弾を防いだLG電子のWCDMAフォン」

「20トンを超える重装備に敷かれてもきちんと作動する三星(サムスン)電子のブルーブラックフォン」

去年と今年、それぞれ英国と韓国で起きた実話だ。一部では100万回に1回あるかどうかの奇跡で信じ難いと評価を切り下げる。しかし、自動車に敷かれたりビルから落ちたりしても通話に問題ない「事件」がしばしば起きているのを見ると、韓国の携帯電話が常識以上に丈夫だという点は否め難い。そうだとすると、100グラム前後の韓国の携帯電話が持っている「怪力」はどこから出てくるのだろうか。

答えは、韓国石油化学企業が保有している素材技術だ。三星電子のAnycallとLG電子のCyonは、それぞれ第一(チェイル)毛織とLG化学の「ポリカーボネート変形素材」を使う。ポリカーボネートは高強度のプラスチックだが、コーティング処理に弱いのが最大の弱点。第一毛織とLG化学は「2%不足な製品」に特殊ゴムなどの素材に添加し、独特な工法を動員して「第2のポリカーボネート」を作った。

LG化学EP事業部の李スミン次長は、「外国も携帯電話のケースにポリカーボネートを使っているが、衝撃吸収や弾力性の面で韓国製に追い付けない」と説明した。

ヒットするドラマには輝かしい助演がいるように、名品の後ろにも「隠れた貢献者」がある。ブランドの陰に隠れて目立つことはないが、薬屋の甘草のような産業分野の助演の役割は決して過小評価できない。

▲ルイヴィトン・ハンドバックの半分はメイド・イン・コリア〓「『ヒンジ(Hinge)』がなかったら、今のように多様な形態の携帯電話はなかったはず」。携帯電話メーカーが口を揃えて言う言葉だ。「かなめ」という意味のヒンジは、分離している二つの部分を柔らかくつなげる役目をする携帯電話の部品。スライドフォンの液晶部分を軽く押すと自動的に上がる新型携帯電話モデルも、半自動ヒンジという技術のおかげで可能だった。

世界で初めて半自動ヒンジ技術を開発したシェルラインの李スグン理事は、「材質が金属からプラスチックに変わってから携帯電話の重量が20%減り、工程も80%減少された」とし、「多様なヒンジ技術が開発されたおかげで、携帯電話はフリップ型、フォルダ型、スライド型へ進化することができた」と述べた。

世界最高のブランド品の一つであるルイヴィトン・ハンドバッグの半分を韓国の化纎会社が作っているというのもあまり知られていない事実。ルイヴィトン・ハンドバッグは表は天然の革が使われるが、裏はコーロンが作る人工皮革「シャムド」が使われる。シャムドは髪の毛の太さの5000分の1の超極細砂を利用して作ったもので、本当の革よりも柔らかい素材として定評がある。

▲プロジェクトを取るために、水面下作業だけで3、4年〓船舶、プラントなど数千万ドルが取引される大規模な契約の裏には総合商社がある。一つのプロジェクトが入札に入って最終契約に至るまでにかかる時間は普通6ヵ月。しかし、このようが大型の「物件」が入札市場に出るまでは3、4年の事前作業を経なければならない。総合商社はこの期間の間、現地のネットワークを活用して、事業の立案段階から参加し、工事を取るための有利な環境を作っていく。

現代(ヒョンデ)エンジニアリングが12日、ドイツ・ジーメンスなど有数のグローバル企業を抜いて取ったパキスタンの1600万ドルもの熱併合発電所は、大宇(テウ)インターナショナルが舞台裏の調整役を務めた。

最近、SK建設が施工したガーナの石油精製工場とGS建設が取ったオーマン石油化学プラントもそれぞれ三星物産とLG商社が「陰」で手助けしたために可能だった。



changkim@donga.com