世界最大手の流通会社であるウォルマートが、韓国市場進出8年で電撃的な撤退を決めた。
韓国の大型小売店業界5位の米国系ウォルマートコリアの16店舗は、新世界(シンシェケ)が買収する方針だ。
フランス系のカルフールに続き、ウォルマートまで韓国市場から撤退し、韓国に残った外資系の大型小売店は英国系のテスコが運営する三星(サムスン)テスコ・ホームプラスだけとなった。
新世界とウォルマートコリアは22日、ソウル中区小公洞(チュング・ソコンドン)の朝鮮(チョソン)ホテルで記者会見を開き、「新世界がウォルマートコリアの持分100%を8250億ウォンで買収する本契約を締結した」と発表した。
新世界は、ウォルマート店舗をしばらくの間、別法人として運営するものの、店舗名はいずれもEマートに変えることに決めた。
ウォルマートのブレット・ビックス首席副社長は、「4、5年以内の業界3位入りのメドが立たないことから、売却を決めた」と撤退の背景を説明した。そのうえで「ウォルマートコリアが撤退しても、仕入れ担当の韓国支社は引き続き運営する計画だ」と付け加えた。
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