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パンを食べて汽車遊び、ここが展示場?

Posted June. 06, 2006 07:13,   

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鼓膜が裂けるようにどんどんと鳴らされるサウンドに、バターの香りが鼻先を掠めるトーストの匂い…。2日午後7時、「サンデー・アイスクリーム(Sundae Icecream)」展のオープニング行事が開かれたソウル大学路のジェロウォンデザインセンター地下1階は、展示場ではなく、若者の楽しい遊びの空間のようだった。

バサクバサク(カサカサの意の擬声語)、フルッ(ずるずると飲む様子を描写した擬声語)などの文句が刻まれた服を着たフード・アーチストのオ・ジョンミさんは、片方で引き続き食パンを焼いて、バターをつけて、砂糖をたっぷり撒いて配った。もう片方ではVJのジーロとDJのホジュンが音楽と映像が結ばれたビジュアル・パフォーマンスを展開し、「ジャー・ジャック(The Jack)」という独眼のウサギ・キャラクターの人形仮面を被った匿名のパンクアーチストの「ジャック」は、観客と子どもの頃によくやった「汽車遊び」を楽しんでいた。

オさんは引き続きトーストを焼きながら「芸術は、必ずしも奥深い必要はない」とし、「パンを分けて食べて、音楽を聞くのも観客がこの時期に現われる社会的・文化的現象の一部として拒否感なく受け入れられれば、満足する」と話した。展示場を埋め尽くした若い観覧客は、慌しい雰囲気の中でも、「楽しさ」と「活気」を共有していた。

国民(ククミン)大学のジェロウォンデザインセンターが企画した今回の展示には、産業デザイナー、モーショングラフィックアーチスト、随筆家、画家など10人余りが参加して、「日曜日は新しさの発見(エミルゴ)」、「日曜日はゲーム(ジロ&ホジュン)」、「日曜日はハッピミール(チョ・ギョンギュ)」など、各自が作ったスローガンを作品に表現した。

観客を誘惑する双方向作品も多かった。モーショングラフィックを活用した現代版「万華鏡」の「見ていて、心臓が裂けるかも知れない(ソン・ジュミョン)」、ポンダンポンダン(ポチャンポチャンの意)遊びのように水に触ると、音がする「水のシロホン(ソン・ジョンリム)」は不思議な体験だった。

ジロ&ホジュンが作った「ピョンピョン」娯楽機のように見える機械で音楽と映像のミキシング作業もやってみることができる。ブログを通じて紹介された「ジャック」は、現代社会の疎外された少数と不適応者を代表するウサギのキャラクターだ。現場で紙コップか白いボードにジャックを描き入れると、誰もが「ジャック」になった。

毎週日曜日、正午12時にはコーヒーとトーストを提供する「オ・ジョンミのサンデー・ブランチ・パフォーマンス」が行われる。4日、初のブランチタイムに訪れた観客たちは、「普通、展示場へ行くと堅苦しくて強張った雰囲気なのだが、作家とソファーにゆったりと座って対話をしたら、展示と観客の間のギャップが消えるような気がする」と楽しがった。

展示は7月2日まで。観覧料4000ウォン。02−745−2491、www.zeroonecenter.com



mskoh119@donga.com