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韓国の高齢化支出増加率、世界最高

Posted June. 13, 2006 03:08,   

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●「2020年以後、急増するだろう」

特に、増加幅は、調査対象国家平均の2倍になるものと展望された。

韓国の05〜30年の高令化関連財政支出増加幅は8.5%で、同期間の32地域の平均増加幅である4.2%の2倍だ。05〜20年の増加幅である3.2%も、調査対象平均(2.0%)よりはるかに高い。

S&Pは報告書で、「韓国は20年代初めまでは、政府支出上昇勢があまり高くないが、多くの人口が引退期をむかえ、00年代初めの少子化世代たちが大人になる20年以後には、高齢化関連支出が急激に増えるだろう」と予測した。

S&Pは、韓国の04年合計出生率(1.19人)に基づいて分析したが、05年合計出生率が1.08人で世界最低水準まで落ちたことから、財政支出はこれよりもっと増えかねない。合計出生率とは、女性1人が一生の間に産む子女数を意味する。

高齢化関連財政支出の中で、△年金支出、△健康保険費用、△長期療養サービス費用の順で、支出規模が大きいものとS&Pは展望した。

05年の韓国の年金支出はGDP対比2.6%で、日本の8.3%、米国の4.2%に比べてはるかに低い水準。しかし、30年になれば8.3%で、日本の7.5%、米国の6.0%と逆転されるものと予想された。

また、05年72%に達する15〜64歳の生産可能人口の比重も50年には53.3%まで落ち、調査対象国の中で日本(50.7%)、スペイン(53.4%)に続いて3番目に低いものと調査された。

●財政改革しなければ投機格付けになるかも

S&Pは、現在の財政政策をそのまま維持すれば、高齢化による25年財政赤字が、GDP対比24%に達し、国家格付けが投機格付けに下がるだろうと警告した。

S&Pは報告書の最後に「現実的に韓国政府が財政赤字と負債負担を管理できない水準になるまで放置する可能性は、非常に低いと思う。今後の財政を緊縮し、政府支出プログラムを改革するなどの努力を積極的に傾けなければならないだろう」と付け加えた。

S&Pは経済協力開発機構(OECD)など国際機構に各国が提出した公式統計と各国成長率および物価上昇率などのマクロ経済指標展望に基づいてこのような結果を算出したと発表した。

一方、租税研究院と韓国開発研究院(KDI)は昨年、共同研究を通じて、韓国の高齢化支出が05年にGDP対比28.5%になる展望だという報告書を出したことがある。これはS&Pのシミュレーション結果よりさらに悲観的な調査結果だ。



witness@donga.com