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知事16人中8人が官邸を使用

Posted June. 16, 2006 03:08,   

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1995年、初の民選自治体首長らは、官邸を日本植民地支配の残滓とし、市民に返すと約束した。しかし約束とは違って、10年経った今も官邸を使用する知事が多い。

東亜(トンア)日報の取材の結果、5・31地方選挙で当選した民選第4期の広域団体首長16人のうち、8人が官邸を使用する予定だ。一部は、官邸を新たに建てたり、多額を投じて整備したりしている。

▲官邸がいい〓李完九(イ・ワング)忠清南道知事は、大田市中区大興洞(テジョンシ・チュンク・テフンドン)の官邸(敷地1025坪)を利用するが、沈大平(シム・デピョン)前知事の用品をそのまま使用する計画だ。忠清南道は、官邸が古いという理由で、約1億ウォンをかけて、行政副知事と政務副知事の官邸とともに修理している。

鄭宇澤(チョン・ウテク)忠清北道(チュンチョンプクト)知事は、「世論を聞いて、他の用途に使うかどうか決定するが、ひとまず入居する」と明らかにした。

清州市上黨区大成洞(チョンジュシ・サンダング・テソンドン)の官邸は、敷地2759坪に建物の規模が延面積221坪あり、警察4人が警備している。

全羅南道(チョンラナムド)は昨年11月、務安郡三郷面(ムアングン・サムヒャンミョン)に移した庁舍裏に、11億3200万ウォンを投じて、八作屋根(四隅に軒をめぐらした屋根)の韓国式家屋の官邸を建設中だ。

周辺に15億ウォンを投じて、韓国式家屋の「ビジネスセンター」を建て、迎賓館として使用する予定だ。

金文洙(キム・ムンス)京畿道(キョンギド)知事、金𨛗容(キム・グァンヨン)慶尚北道(キョンサンナムド)知事、金ジンソン江原道(カンウォンド)知事、朴光泰(パク・クァンテ)光州(クァンジュ)市長は、官邸を手を加えずに使用する。

▲市民のもとへ〓沈完求(シム・ワング)元蔚山(ウルサン)市長は95年10月、官邸を保育情報センターに変えた。崔基善(チェ・ギソン)元仁川(インチョン)市長は、01年10月に郷土史料館に、廉弘迵(ヨム・ホンチョル)元大田(テジョン)市長は、02年7月に保育園として利用した。

朴孟雨(パク・メンウ)蔚山市長と朴城孝(パク・ソンヒョ)大田市長は、前任者のように官邸を使用しない方針だ。

▲官邸活用論議〓慶尚南道昌原市龍湖洞(キョンサンナムド・チャンウォンシ・ヨンホドン)の慶尚南道知事官邸(敷地2990坪)は、03年12月に金爀珪(キム・ヒョンギュ)元知事の辞任後、空いている。04年の補欠選挙で当選した金台鎬(キム・テホ)知事が使用しなかったためだ。

慶尚南道は、年間管理費が2億5000万ウォンを上回る官邸の活用案をまだ模索している。道知事官邸の代わりに使用を考えた行政副知事官邸も、4年間、空き家状態だ。

一部では、外国の貴賓を接待する空間として使えばいいと主張する。慶尚南道議員は、「外国人の最高経営者(CEO)を官邸に招待して、投資誘致を論議すれば、道民にも有益だ」と話す。

財政自立度が低い実情で、官邸は無駄使いであり、むしろ「隠密な取り引き」の場所として悪用される恐れがあるという指摘も多い。実際、官邸は政府司正機関の監察対象だ。

忠北(チュンブク)大学の姜宝基(カン・ヒョンギ、自治行政)教授は、「官邸は日本植民支配の残滓だが、日本ではなくなって久しい。一部の地域では、財政充当のために、官邸を企業などに賃貸している」と話した。