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「カプセルタイプの内視鏡」、国内研究グループが開発

「カプセルタイプの内視鏡」、国内研究グループが開発

Posted June. 16, 2006 03:08,   

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錠剤ほどのカプセルを飲めば、内視鏡検査の受けられるカプセルタイプの内視鏡が、韓国内で開発され、今年末ごろ商用化する。麻酔をする必要がなく、おう吐の苦しみや痛みもない。価格は25万ウォン台。

産業資源部が支援する「知能型マイクロシステム開発事業団」は15日、6年間にわたる研究のすえ、韓国内で初めてのカプセル型内視鏡の開発に成功したと発表した。

「マイクロ・ロボット(micro robot)」の頭文字を取って「ミロ(Miro)」と名付けた同カプセルタイプ内視鏡は、錠剤と似たような大きさ(直径11ミリ、長さ23ミリ)の楕円形のビデオ・カプセルだ。

人体内の消化器官で8〜11時間働き、10万画素の映像を1秒当たり1.4〜2.8枚撮影し、腰につけている受信装置へ電送する。カプセルを飲んだ後も、普段と同じように活動でき、受信装置だけを病院に返せば、内視鏡検査が終わる。カプセルは数時間後に体外に排せつされる。

短所は、カプセルを遠隔操縦できないために、胃では望んだ部位の撮影が難しく、一般の内視鏡でできるサンプルの採取や薬品の投与ができない点だ。

事業団の金テソン団長は、「今年末に発売される製品は食道と小腸が主な検査部位となる」とし、「4年内に遠隔操縦で人体内のすべての部位を撮影できるカプセルを開発する計画」と説明した。

産業資源部によると、「ミロ」は02年に米国の「ギブン・イメージング(Given Imageing)」社が開発したカプセル内視鏡「ピルケム」より優秀な性能と価格競争力を備えている。ピルケムは映像画質が5万画素で、「ミロ」の半分にあたり、リアルタイムでは映像を送信できず、1回に130万ウォン前後の費用がかかることから、一般内視鏡検診の費用(約5万ウォン)に比べて負担になる。それに比べて「ミロ」は1回当たり、健康保険の適用なしで約25万ウォンかかるものと予測される。

「ミロ」は今月末、食品医薬品安全庁の臨床許可を受け、2、3カ月間にわたって延世(ヨンセ)大と仁荷(インハ)大医学部で、約45人の志願者を対象に臨床試験を行った後、今年末ごろ発売される予定だ。製造はイントゥロメディク社(代表=シム・ハンボ)が引き受けた。



sublime@donga.com