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3Mの韓国投資強化には訳がある

Posted June. 19, 2006 03:02,   

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すでに韓国に進出している外資系企業に限らず、多くの韓国企業も海外に工場を移す「苦肉の策」を迫られているのを尻目に、韓国3Mは韓国工場を堅持している。その解答を見つけるために15日、韓国3Mの韓国生産基地である羅州(ナジュ)工場を訪れた。ソウルに本社を構えた韓国3Mの売上げ高のうち、海外から輸入する15%を除いた85%が羅州工場で生産される。

●急増する韓国投資

3M本社でも今回の韓国投資(和成工場建設)は「事件」と呼ばれている。単一投資として1億ドル以上は前例のないものだからだ。3Mの中国とシンガポール法人も、この投資を誘致するため本腰を入れている。

1977年韓国に進出した3Mは最近、韓国向け投資をぐっと増やしている。

今年日本に対する投資が昨年比17%減となり、中国への投資は8%増となったのに対し、韓国への投資は40%も急増している。今年3Mの全世界投資額のうち、7%が韓国に対するものだ。投資内容もLCD光学フィルムや高機能フィルターなど、技術集約製品が大部分だ。

3Mが韓国を好む最大の理由は業績だ。01〜04年韓国3Mの売上の伸び率は、韓国産業の平均伸び率の3〜9倍で、毎年売上げ高の目標を超過達成している。1995年以降、羅州工場では事故が1件もなかった。工場の入り口にかけてある4つの3M「安全保健大賞」がこれを裏付けている。

羅州工場長を勤めているヒョン・ハンス製造本部長は「市場は中国のほうが大きく、税金のインセンティブはシンガポールのほうがよいが、製品の製造などの運営力は韓国のほうがずば抜けて優れていると評価されている。日本では製造の高コストがデメリットだ」と説明した。

05年LCD市場の低迷から、売上が伸び悩んだものの、むしろ本社は投資を増やし、信頼を与えた。進んだ技術力のためだ。

羅州工場は、04年特殊テープの製造設備を自主的に開発し、米国で作ったものより費用と時間を半減させ、本社を「驚かせた」。安く、速く、質までよかった。同年、この設備は本社で「最優秀設備賞」を受賞した。

当初、日本の3Mは韓国3Mの「ベンチメーキング」の対象だった。ところが、3年前からは状況が逆転している。日本に「行く」回数より日本から「来る」回数が多い。最近では、日本でLCDフィルムの自動検査機械を輸入している。



havefun@donga.com