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隠れている海水浴場、荏子島

Posted June. 23, 2006 04:06,   

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荏子島(イムジャド、全羅南道新安郡荏子面)は砂島だ。波や風によって、億劫の歳月の間に積もった砂で覆われた。野道も家の庭先も尾根もきれいな砂だ。家ごとにヒビの入っていない壁がない。砂の地に建てたからだ。ご飯に水を入れて食べているところにも細かい砂はいつも見える。こんな言葉まであるほどだ。「荏子島の娘は砂を3斗食べてから嫁に行く」と。

そんな砂島だから、浜辺が素晴らしいのは当然だ。大きい海に面した島の西北の方の海岸には、素敵な砂丘が12キロも続いている。国内最長の浜辺として知られる「テグァン海水浴場」だ。半月模様の砂浜は長さも長い。端まで歩くのに3時間もかかる。

水が引けた浜辺はさらに壮観だ。幅300メートルの黄金色の砂浜が青空と相まって素晴らしい風景を見せる。傾斜もほとんどなく、平地のように見える。その浜辺では干潟の泥土は全く見られない。全部砂だ。その砂は粒もきれいで、自動車に乗って時速100キロで走ることもできる。

広い砂の原野。サッカー場にもなり、足球場にもなる。子供たちにとっては砂の城を積む遊び場だ。朝は爽やかな風とともに散歩するのに良い。夕方には、コカル島越しに暮れる日暮れと素敵な夕焼けを眺めるのに良い。浜辺に設置した網には1日2回、引き潮のときに魚が取れる。その魚を夕食の材料にするのんびりとした漁村風景にも出会える。最近はサッパとボラがたくさん取れる。

砂丘は、風に運ばれた砂が積もって形成された丘だ。砂浜と土が出会うところに主に生ずる。その砂丘の醍醐味は砂浜に咲いては落ちる野花と野草だ。代表的なのは赤いハマナス。5月に満開する。花咲く砂丘の後ろには海送の森がある。この風除け森のおかげで、島では玉ねぎや大ネギが育つ。森の木陰は熱い太陽を避けるにはもってこいだ。

テグァン海水浴場には、宿泊業者が小さな村を成す。民宿村、モテル村はもちろん、青少年の修練院もある。宿泊村の前の浜辺はきれいに整っている。歩道ブロックを敷いた散策路もあり、夜通し浜辺を照らす街灯も設置されている。

荏子島には、砂の浜辺がさらに2ヶ所ある。西南方の海岸のオモリ海水浴場とウンドン海水浴場だ。規模はテグァン海水浴場に比べて小さい。アクセスも良くない。しかし、訪れる人が多くないため、雰囲気は落ち着いている。宿泊施設としてはウンドン村の民宿がある。

▲事前に勉強してから旅立とう〓荏子島は塩辛の島だ。ここで取れる魚の大部分が塩辛用だ。エビの塩辛をつける小エビは国内消費量の60%がここから出る。カンギョンとクァンチョンの塩辛市場にもたくさん売っている。

最近は、サッパと小イシモチのシーズン。7月初め(旧暦6月)頃には最高のエビ塩辛が出る。荏子島はニベとマナガツオの本場だ。今が旬のマナガツオは、島に豊富な刺身の材料だ。身が多くてひきしまったマナガツオのお腹の肉を胡麻油を入れた味噌に付けて、胡麻の葉に包んで食べる。島の外ではめったに味わえない味だ。高級刺身の材料では、マハタ(1kg当たり7万ウォン以上)がある。刺身にして残った骨は味噌を入れて鍋物にすれば最高だ。

島には、タクシーのほかに、大衆の交通手段がない。カーフェリーに車を乗せて行けば楽だ。ガソリンスタンドは2ヶ所。島は7月末〜8月初めに混む。その前後に訪れることを勧める。真夏でも夜になると肌寒い。長袖の服を用意しなければならない。