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「韓国はつまらない国」 旅行収支が60ヵ月連続赤字

「韓国はつまらない国」 旅行収支が60ヵ月連続赤字

Posted August. 01, 2006 03:02,   

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「ホテルと空港以外には行き先がありません」

貿易業に携わっている英国人ビル・ウェスリー氏(54)にとって、韓国は業務が終わったらやることのない「退屈な国」だった。

ウェスリー氏は、鄹壽宮(トクスグン)などソウル市内の主な観光スポットは大部分午後6時になると閉園し、デパートの品物の値段は法外に高いと愚痴をこぼした。

観光のついでに寄った日本人、よしと・まさひろ氏(37)も、3泊4日の日程のほとんどをソウルの東大門(トンデムン)市場で中国製の「偽」ブランド品の買い物に費やした。彼は「いくつかの宮殿を見て回ったら、ソウルではもう行く所がなくなる。簡単に偽物の買い物ができること以外に、韓国観光のメリットがよくわからない」と不平を言った。

●韓国では仕事だけ、楽しむのは海外で…豪州、タイで金を使い込む韓国人

最近、韓国銀行(中央銀行)は今年上半期(1〜6月)四半期ベースで9年ぶりに初めて経常収支が赤字となった主な原因として、60ヵ月続いている旅行収支の赤字を挙げている。

実際、今年1〜5月に韓国人が海外で使った金は15%増となったのに対し、同期間に外国人が韓国で使った金は4.5%減となっている。

なぜこのようなことが起きているのか。

東亜(トンア)日報は最近ビザカードに「2005年アジア太平洋地域の国家別外国人訪問客のカード使用額現況」を依頼し、分析した。ビザカードは、アジア太平洋地域のカード市場の60%以上を占める世界一のカード会社だ。

外国人の国別クレジットカードの用途を分析したところ、外国人たちは韓国で、ホテル(3億601万ドル)と免税店(1億9603万ドル)だけでカード使用額の45%を使っている。ホテルで泊まり、出国直前の空港の免税店で買い物するのに、カード支出の半分近くを使っているわけだ。

韓国では外国人が金を使うところもほとんどなかった。ビザカードは、カードの用途を600項目あまりに分類したが、韓国は上位10項目の支出が全体の78%以上となった。

これに対し、シンガポールは、上位10項目の支出の割合が17.0%、香港は21.8%、豪州は22.8%で、かなり低かった。

調査対象のアジア太平洋地域の10カ国のうち、外国人のカード使用額が最も多い国は豪州で44億8771万ドルだった。続いて△タイ27億5205万ドル△中国27億797万ドル△香港21億9788万ドル△日本16億9287万ドルの順となった。

韓国は11億2280万ドルで豪州の4分の1水準にとどまっている。

●豪州=自然、シンガーポール=IT…差別化で観光客の財布のひもをゆるめる

外国人の財布のひもをゆるめるのに成功した国の特徴は「差別化」だった。

豪州は恵まれた自然環境を観光商品として生かすのに成功を収めた。外国人らは、豪州で旅行会社に2億5158万ドル、レンタカー費用として1億ドル以上をカードで消費した。

シンガポールは「情報技術(IT)観光」を積極的に誘致した。コンピューター関連製品の購入に外国人が使ったカード使用額は、1億1372万ドルに上っている。

香港はショッピング天国だった。外国人がジュエリーを買うときカードで支払った金だけでも2億ドルを超えており、デパートと免税店、衣類およびアクセサリー店で使った買い物の金額を全部合わせると10億ドル以上となる。



sanhkim@donga.com