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「800兆ウォン市場を逃すな」

Posted August. 10, 2006 05:29,   

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通貨危機直後、韓国は外国資本の「遊び場」も同様だった。

外国資本が韓国で金を儲ける戦略は簡単だった。不良銀行債券や「優良」企業を安値で買い、正常化するのを待って売却する方法だ。この過程で莫大な収益をあげた外国資本が少なくなかった。

最近では、韓国の金融会社と企業が中国の不良債券市場に目を向けている。外国為替危機以後の経験から得た「学習効果」で、不良債券処理問題に対する韓国のノウハウは、世界的水準に達したと評価を受けている。

米国の会計法人アンスト・アンド・ヤングによれば、現在、中国の金融会社が抱えている不良債券は計8400億ドル(約800兆ウォン)に及ぶものと推算される。これは、韓国の昨年度国内総生産(GDP・約7900億ドル)を超える規模だ。

●韓国金融圏、中国不良債券投資に出る

海外市場への進出に関心のある韓国市銀が積極的に乗り出し始めた。ハナ銀行の関係者は9日、「債券専門家たちを迎え入れ、2カ月前から、中国を行来しながら投資先を物色している」と言う。韓国銀行圏が中国不良債券に投資するのは、ハナ銀行が初めてだ。

韓国資産管理公社(KAMCO)はこれを、今年下半期の重点事業に決めた。

金ウソクKAMCO社長は、「銀行圏とコンソーシアムを構成し、今年中に、『パイロット・プロジェクト(テスト事業)』形式で投資に出る」と言った。外国為替危機以後、数年間積み上げた不良債券処理ノーハウを海外で活用してみるという意志だ。

●魅力的だが、それだけリスクも大きい市場

不良債券は投資対象としてどの国でも魅力的だ。不良債券を買収し、莫大な利益をあげた先進国投資銀行は多い。

しかし、韓国の金融会社が特に、中国を狙うのには、他の理由もある。

金融監督院などによれば、外国為替危機直後、10%を上回った韓国の銀行の不良与信の比重は現在、1〜2%水準まで低くなった。外資系投資銀行は、「韓国ではもう、不良債券はまったくみられない」と言っているという。

もちろん、リスクもある。

不良債券投資をしていないある市銀の役員は、「この投資は基本的に『高危険、高収益(high risk,high return)』だが、中国では企業や債券に対する情報が極度に遮断されており、投資にふさわしくない」と言う。



jarrett@donga.com