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[オピニオン]「海の物語」

Posted August. 18, 2006 03:00,   

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エイウォンビーズという国内会社が製作した娯楽器機「海の物語(バダイヤギ)」は2004年末に発売開始された後、成人ゲームセンターを平定した。700万ウォンの機器が4万5000台以上売れたと言う。1万ウォン紙幣を投入すると、スロットマシーンのようにいろいろな図柄が自動に回ってから停止する。図柄が一致すれば最大250万ウォンまで文化商品巻をもらえる。専門用語で「リールゲーム」と呼ぶ。

◆成人ゲームセンターが許可制から登録制に変わったのは2002年、金大中(キム・デジュン)政権時代だった。徐々に増えたゲームセンターはリールゲームが本格的に登場した盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の初年度に良い転機を迎えるようになる。リールゲームの賭博性と中毒性の「おかげで」ゲームセンターの収益が急激に増えた。その年、文化観光部はいけないと思ったのか、娯楽器機の審議を引き受けている映像物等級委員会に「リールゲームを許可するな」と要請したが拒否された。当時の文化部担当局長は、「人事圧力」を拒否したとして先週更迭された劉震龍(ユ・ジンリョン)前次官だ。

◆「海の物語」はゲームセンターの事業主たちに最高のドル箱商品だ。2003年4000億ウォンだったゲームセンターの売上高は昨年10兆ウォンを超えた。静かな農村にまでゲームセンターが入った。このような黄金マーケットを見逃すはずがない組職暴力団が、ついに乗り出した。警察は取り締まるふりをしているという話もある。最大の被害者は底所得層だ。成人ゲームセンター利用者の43%が月の所得200万ウォン以下の階層という調査結果が出た。ゲームセンターの灯りが派手になるほど底所得層のため息は深まる。

◆政府与党がゲームセンターのおまけ用の商品巻を廃止する対策を出したのは先月だ。庶民のための政府が政権始終事態を放置したか、けしかけたという話だ。そのために「賭博共和国」の最大の功労集団は参加政府だという批判が強い。劉前次官が「海の物語」の許可延長に反対して、政権に憎まれたという報道が出た。「海の物語」の関連者らに対する噂話も多い。どうして全国がゲームセンターに覆われる事態が発生したのか真実が知りたい。国家レベルで必ず真相を極めなければならないことだ。

洪賛植(ホン・チャンシク)論説委員 chansik@donga.com