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瀬戸際に立つ危機の双龍自動車

Posted August. 29, 2006 03:03,   

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赤字累積にあえいでいる双龍(サンヨン)自動車が労働組合の長期ストまで重なり、深刻な経営危機に直面している。

双龍自動車の組合は28日、会社側のリストラ強行方針に反発し、京畿道平澤市七塊洞(キョンギド・ピョンテクシ・チルグェドン)に位置する双龍自動車の平澤本社を占拠し、役職員の出勤をさえぎった。平澤本社前には警察10中隊が出動し、万一の事態に備えた。

昨年1034億ウォンの赤字を計上した双龍自動車は、今年に入り、7月14日から始まった組合のストで、今月28日現在、約1万5800台(約3500億ウォン)の生産損失を被った。

1次下請け業者(約250社)の売り上げ損失だけでも1500億ウォンに達しており、ストが9月まで長引けば、これら下請け業者のうち10%は倒産の危機にさらされる状況にいたっている。

●エスカレートする労使紛糾

労使は25日、リストラ案を撤回する代わりに、2年間賃金を据え置き、向こう4年間1兆2000億ウォンを投資することを柱とする賃金・団体交渉に関する暫定合意案をまとめた。しかし、組合員が同日行った全体投票でこの案は否決された。

可決を期待していた会社側は、ただちにリストラ強行を発表したが、組合はこれに反発し、本社を占拠した。

しかも現行の組合指導部の任期が9月1日で終わるため、労使交渉は事実上中止となった。

新任の組合指導部を選出する投票は、今月29日に行われ、過半数得票者がいなければ、2日の決選投票で最終選出する。

双龍自動車の関係者は、「双龍自動車の労働生産性は、ほかの自動車メーカーの3分の1に過ぎず、リストラは不可欠だ」と主張している。

これに対し、組合の関係者は、「中国の上海自動車が2004年末、双龍自動車を買収してから経営業績が急速に悪化したし、技術流出の問題も起こっている」と反ばくした。

●労使の協力なしに回生もない

SUV(スポーツ多目的車)を目玉車種としている双龍自動車の国内シェアは、2003年の9.8%から今年上半期(1〜6月)には5.4%に急落した。証券市場では「このままでは、上海自動車が双龍自動車の技術だけを手にした後、売却するのでは」という話までささやかれているほどだ。

しかし、双龍自動車は「再売却はまったく考慮していない。労使問題が円満に解決すれば、2010年までに韓国で6つの車種を開発し生産する計画だ」としている。

産業研究院のチョ・チョル研究委員は、「先行きの不透明な状況の中で、労使が力を合わせて積極的に会社の建て直しに取り組まなければ、双龍自動車の明日はさらに厳しいものになる」と述べた。



mobidic@donga.com aryssong@donga.com