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100m韓国記録、27年ぶり更新に現実味 チョン・ヒョンドク

100m韓国記録、27年ぶり更新に現実味 チョン・ヒョンドク

Posted September. 09, 2006 06:15,   

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日本短距離の「代父」と言われる陸上短距離の宮川千秋・韓国代表監督(59・東海大教授)は、彼のことを「パイオニア」と呼んだ。

27年間も破られていない男子100mの韓国記録(10秒34)を塗り替えられる有望株のチョン・ドクヒョン(24・忠南大)。1日も早く難攻不落の壁を崩さなければならないのだが、まさに彼が希望だという。

韓国は男子100mで27年間も足踏みを続けている。ソ・マルグ海軍兵学校教授が1979年のメキシコ・ユニバーシアードで立てた10秒34が今も最高記録だ。大韓陸上競技連盟が100m韓国記録更新に1億ウォンの懸賞金を掲げた理由もここにある。

日本記録(10秒F)保有者の伊藤浩司を育てた宮川監督は、「壁は一度崩れれば、越えやすいものだ。チョンが韓国短距離に新しい風を舞い起こす開拓者になるだろう」と話した。

チョン・ドクヒョンの公認最高記録は昨年に立てた10秒51。先月、日本富山陸上大会では10秒39をマークした。追い風が強すぎて公認を受けることはできなかったが、韓国記録更新の可能性を見せてくれた。

チョンが韓国記録更新の舞台にしているのは、今年12月に開催されるカタール・ドーハーのアジア大会だ。メダル獲得は難しいかもしれないが、アジアの強豪たちと競ってこそ記録短縮も望められるからだ。2003年末、陸上連盟の招請で常備軍を指導するために来韓した宮川教授に初めて会った後、改めて気付かされた。

チョンはこのごろ、弱点であるスタート反応時間(銃声が鳴った後スターティングブロックを蹴って出るまでの時間)短縮に集中している。100mと200mスポットのための本格練習の外にもバーベルを肩に担いだままうずくまり、信号に反応して素早く立ち上がる練習や、目をつぶったまま、いつ聞こえるか分からないスタート信号に飛び出す練習など…。寝ても起きてもスタートのことだけを考えている。

宮川教授は、「今月28日に開かれる大邱国際陸上競技大会と来月の全国体育祭典、そしてドーハー・アジア大会まで、チョンを100mにだけ出場させて、韓国記録を更新を図る」と話した。

「人々は、どうして分かってもくれない陸上をやるのかと聞きます。すると、こう言い返します。0.01秒を短縮ことにも喜びを感じる。一番先にフィニッシュラインを通過するときの快感が分かりますか?スタートラインに立つのが最高の喜びです」

陸上短距離を天職と受け止めて記録短縮にだけ全神経を集中しているチョン・ドクヒョンがいる限り、韓国陸上の未来は明るい。



yjongk@donga.com