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開城工団のウリィ銀行を通じた送金は規定違反

開城工団のウリィ銀行を通じた送金は規定違反

Posted September. 21, 2006 05:59,   

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北朝鮮開城(ケソン)工業団地のウリィ銀行支店を通じた為替取引が、1年6ヵ月もの間、外国為替取引規定に違反して行われていたことが確認された。

同事実は財政経済部が20日、国会政務委員会の李啓卿(イ・ゲギョン)ハンナラ党議員に提出した「対北朝鮮投資等に関する外国為替管理指針改正案の検討報告書」で明らかになった。

財政経済部は4月に作成した検討報告書で、国内企業の開城工団送金について、「ウリィ銀行の本店営業部の口座を通じた現行の支給方式は、外国為替取引の支給方法に反する」と指摘した。

また財政経済部は、「ウリィ銀行を通じた国内法人と開城工団の現地法人および労働者の送金取引は、『第3者支給』として韓国銀行に届け出が必要だ」とした上で、「(今行われていることは)便法的な為替取引だ」と明示した。

ウリィ銀行開城工団支店が開店した2004年12月から、外国為替管理指針が改正された今年6月末まで、開城工団への送金は、ウリィ銀行の営業部口座を通じて行われた。

正常な外国為替取引の支給方法は外国為替決済銀行を通じて行われるが、開城工団の場合、外国為替決済銀行ではなくウリィ銀行が中間に入り、「第3者支給」構造になっていた。

政府は、一足遅れてこのような取引構造の違法性を把握し、今年6月末、外国為替管理指針に「第3者支給に対する特例」規定を設け、合法化した。

外国為替の取引規定は、為替取引の当事者ではない第3者が為替を支給したり受け取ったりする場合、これを第3者支給と見なし、必ず韓国銀行総裁に届け出るよう規定している。為替取引で第3者支給を規制するのは、為替差益などの悪用事例が多いためだ。

李議員は、「1年半もの間、開城工団への送金は不法送金だった。このような資金の流れの不透明性のため、米国が開城工団事業に対して疑問を投げかけているのではないか」と述べた。

そして、「悪用されやすい第3者支給の形で開城工団に送金していたため、不法資金洗浄や密輸入代金の送金などがあった可能性もある」と主張した。



mhpark@donga.com