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ロシア、「国境強化」で豆満江沿岸に堤防築造

ロシア、「国境強化」で豆満江沿岸に堤防築造

Posted November. 22, 2006 06:56,   

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ロシアが北朝鮮隣接地域の豆満江(トゥマンガン)沿岸に国境強化を理由に、堤防を築造した事実が最近、明らかになった。

本紙が入手したロシア沿海州政府資料によると、ロシアは04年11月、「ロシア・北朝鮮国境強化のための豆満江河床安定プロジェクト」に着手して後、昨年7月、ロシア側の地帯が低い川沿いに沿って、12.995キロの堤防築造工事を完工しており、現在、河水で侵食された9.45キロ区間に石を積み上げる補強工事を進めている。

プロジェクトの総区間は、「友情の橋」(羅津〜ハサン連結鉄路橋脚)から川の河口まで17.58キロに達する。この区間には北朝鮮が1990年、旧ソ連と国境条約を締結した当時、北朝鮮の了解でロシアの領土として認められた鹿屯島(ノクドゥンド)沿岸も含まれているのが確認された。

ロシアが工事に着手した直接的な契機は、ロシア側の沿岸侵食のためとみられている。ロシア側沿岸は、北朝鮮が1990年以後、北朝鮮側沿岸に堤防を構築する間に削られてきた。このため、00年代序盤には、沿岸に設置されたロシア国境守備隊の警戒所が崩壊したこともある。

これを受け、セルゲイ・ダリキン沿海州知事は03年、プーチン・ロシア大統領に会って、堤防の築造と補強工事のための連邦予算を要請した。連邦政府は04年、プロジェクトの遂行を指示し、2000万ドル(約190億ウォン)の予算を割り当てた。

一方、この堤防工事で19世紀後半まで朝鮮の領土だった鹿屯島の返還はさらに難しくなるという指摘が出ている。ロシアが鹿屯島の端の方に堤防を築造すれば、この島に対する実効的な占有と領有権主張がさらに説得力を持つようになると、国際法の専門家らは説明している。

汝矣島(ヨイド)の4倍の面積をもち豆満江の河口にある鹿屯島は、北朝鮮が国境条約を結ぶ際、ロシアの領土として認めたとされているが、世宗(セジョン)大王の6鎮開拓以来、1860年の北京条約締結当時までは朝鮮の領土だった。李舜臣(イ・スンシン)将軍がこの島に3年間駐屯したという文献や、朝鮮の農民がこの島を農耕地に開墾して、防柵を設置したという記録がこのような事実を裏付けている。

帝政ロシアは、北京条約に従って、中国から沿海州を得ることになってから、鹿屯島まで一方的に自国領に編入させた。鹿屯島は、1800年代以後、豆満江の上流の砂が流速に押し流されてきて島とロシア側沿岸の間に積もり、ロシアの陸地とつながった。現在はロシアの軍事基地がこの島に位置している。



viyonz@donga.com