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盧大統領の離党示唆 本音は?

Posted November. 29, 2006 06:44,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は27日、「できるだけそのようなこと(党籍放棄)がないよう努力するが、その道しかない場合もあり得る」と述べた。

25日の党・政府・大統領府の4者会同で、与党ヨルリン・ウリ党の金槿泰(キム・グンテ)議長が、「党と一体でいくのか、中立内閣でいくのか、12月9日までに結論を出してほしい」と述べ、27日、大統領府招請の夕食会まで拒否したことに対する「回答」だ。中立内閣は、大統領の離党を前提とするため、結局、金議長の発言は、迂回的な離党要求であり、これに盧大統領は、「それなら離党も考える」と返事をしたのだ。

盧大統領が、即時離党を念頭に置いているかどうかは確かでないが、現在の党と大統領府の関係から見て、ウリ党との関係が整理される方向に落ち着くという観測が支配的だ。

▲大統領府、「ウリ党に強要されて出た発言」〓盧大統領は、27日午前に開かれた大統領府首席補佐官会議で、「全孝淑(チョン・ヒョスク)憲法裁判所長候補の件もそうであり、国家に提出されている293の法案を(党が)処理しない。私に何をしろと言うのか」と述べ、党籍放棄の話を持ち出したという。

当時、出席者たちはこの発言を止めたが、盧大統領は、続けて開かれた閣議でも、党籍放棄を示唆する発言をした。大統領府関係者は、「金議長が、4度にわたって大統領府に面談を要請したが、議題が中立内閣を構成するかどうかの問題だった。事実上、盧大統領に離党をめぐり談判しようということなのに、どうして会えるだろうか」と述べた。大統領の党籍放棄発言の原因が、金議長にあるという指摘だ。

同関係者は、「ウリ党の金議長と金ハンギル院内代表、韓明淑(ハン・ミョンスク)首相、李炳浣(イ・ビョンワン)大統領秘書室長の4者会見が行われたが、金議長は、12月9日までに結論を出すよう求め、食事もしないで10分で出ていってしまったという。このような状況で、盧大統領に何が言えるというのか」と伝えた。

党がこのように圧迫する状況で、大統領の忍耐にも限界があるのではないかというのが、同関係者の説明だ。

▲大統領が離党すれば、党と大統領府の関係は仇敵?〓ウリ党では、大統領が離党しても、自らの「決断」として包み込まなければならないということに異論はない。レームダックに直面した大統領に背を向け、生き残る道を探す姿は、共感を得がたいという判断からだ。

しかし、状況はそのように流れそうにもない。大統領府が、大統領の「党籍放棄」示唆発言が、ウリ党の「強要」によって出たものだと、背景を説明している。ウリ党内の親盧議員たちは、離党自体に反対している。

このため、大統領の離党問題が、与党の内紛に飛び火する可能性がある。親盧議員たちは、「任期末になるとすぐ大統領を攻撃するという流行病が起こらなければいいが」として、党指導部の自制を求めた。ある政界関係者は、「盧大統領が離党する方向に党と大統領府の関係が流れる公算が高いが、依然として状況は流動的だ」としつつ、「しかし、現在の感情対立の状況で大統領が離党すれば、党と大統領の関係は取り返しがつかなくなり、政局は、新たな構図に再編されるほかない」と述べた。

▲中立内閣模索の可能性〓盧大統領に残された政局運用カードは、底をついた。与党・野党・政府の政治交渉提案は、野党ハンナラ党から拒否され、党と大統領府の関係は行き詰っている。

このため、盧大統領が党籍放棄を通じて中立内閣構成を検討する可能性が取り上げられている。しかし、だからといってハンナラ党が快く協力するムードでもない。これまで盧大統領は、「中立内閣であれ挙国内閣であれ、与野党が合意すれば検討する」と言ってきたが、ハンナラ党は、「中立的な人物を起用し、政局を運営すればいい」と拒否している。盧大統領がいかなるカードを提示しても、政界の信頼を得ることは難しい状況だ。

しかし一部では、実際に盧大統領が離党し、本当に中立内閣を構成する誠意を示すなら、ハンナラ党も、盧大統領に対して部分的に協力する可能性があるという分析も出ている。政界では、「現職大統領が極力反対する大統領候補が大統領になったことはこれまでない。ハンナラ党の候補たちも、この点を意識しなければならないだろう」という声が出ている。

ウリ党としては、金議長が提示した離党選択の期限である12月9日を基点に、政界再編問題を本格的に論議しなければならなくなった。高建(コ・ゴン)元首相が12月半ばに政界再編に同意する勢力の「円卓会議」を提案したため、これに参加するのかどうか、党を解体するのかしないのか、親盧勢力と協調するのかしないのか、政界再編のための動きが本格化する見通しだ。



yongari@donga.com