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[オピニオン]与党の離婚劇

Posted December. 01, 2006 06:37,   

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盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と与党ヨルリン・ウリ党が、決別の手順を踏むのに忙しくなった。盧大統領と金槿泰(キム・グンテ)ウリ党議長が、互いに投じた発言からしてそうだ。以前から両者の関係はあまり良くなかったが、これほどではなかった。互いに「お前のせいだ」となすりつけ合うようなムードだ。

◆昨日、金議長は、「もはや政府が決定し、党が支える方式は終わった」と述べ、一昨日は、「ウリ党が一枚岩になって、国政に責任を負う」と主張した。どういう意味か。「これ以上、大統領の後始末はしたくない。別れよう。与党でなくてもいい。しかし、ウリ党が139席を確保する院内第一党であるため、主導権は我々にある」という意味だろう。盧大統領は昨日、「新党は、地域党をつくるということなので、反対する。ウリ党を守る。党籍維持であれ、離党であれ、党を守るのに役立つなら、そうする」と述べた。先月28日の閣議での発言とはトーンが少し異なるが、離党の可能性を既成事実としたのは同様だ。

◆今年の夏までは、両者は「うまくやろう」と励ましあった。金議長は6月、東亜(トンア)日報とのインタビューで、「大統領が任期末に離党するなら、政党政治を無力化することになる。次の大統領選で、ウリ党と盧大統領がともに審判を受けなければならない」と述べた。盧大統領が、「離党せず、任期が終わっても白衣従軍(一兵卒として従軍)する心で、党とともに行く」と述べたのは、8月だ。「(党)顧問にでもさせてくれればうれしい」とまで言っていた。わずか数ヵ月で、状況はこのように変わった。

◆決別を考える理由は、互いに違うようだ。盧大統領は、「離婚は嫌だが、本当に私が足手まといなら離党するので、党は維持してほしい。その代わり、新党をつくるなら、あなたたちが出ていけ」ということのようだ。ウリ党は、「もはや人気のない大統領と同類の対応を受けるのは嫌だ。政界再編を自由にしよう」という意味だろう。盧大統領の「地域党」発言のため、ウリ党は、蜂の巣をつちたように騒がしくなっており、関係回復は難しそうだ。しかし、いたしかたない。離婚は一人でできないのだから。

李進寧(イ・ジニョン)論説委員 jinnyong@donga.com