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借金、借金、借金……本当に大丈夫ですか

借金、借金、借金……本当に大丈夫ですか

Posted December. 23, 2006 06:38,   

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韓国の短期外債規模が史上初めて1000億ドルを超えた。

総外債で占める短期外債の比重も1997年外国為替危機直前に肉迫する水準に高まった。

状況を為替危機の時と単純比較するのは難しいが、韓国経済をめぐる多くの変数が不安な状況なので、警戒心を持つ必要があるという指摘も出ている。それに来年は、為替危機に直面した1997年と同じく大統領選挙が行われる年だ。

●短期外債規模、史上最大

22日、財政経済部(財経部)によると、韓国の満期1年未満の短期外債は9月末現在、1080億ドルで、史上最大値を更新した。これは、昨年末の659億ドルより421億ドル、今年6月末の948億ドルより132億ドルがそれぞれ増えたものだ。

00年末496億ドルだった短期外債は02年末482億ドル、04年末563億ドルなどと次第に増加しては、昨年から急増した。

総外債の中で短期外債の占める比重は9月末現在43.3%から、為替危機直前の1997年9月末の45.4%に迫る水準まで上昇した。

外国為替保有高対比短期外債の比重も04年末28.3%から、昨年末31.3%、今年9月末には47.3%に急増した。

最近、短期外債が急増した最大の原因は、造船業者らがウォン・ドルレートの下落(韓国ウォンの価値上昇)を予想し、今後もらうドルまで先物為替市場にあらかじめ売り渡しているからだ。

先物為替契約とは、将来の特定時点に一定額の外国為替をあらかじめ決めた相場で売買することを約束することだ。

輸出業者の先物為替を買い入れた銀行は、代わりに引き受けた為替変動リスクを避けるため、ドルなど外国為替を現物市場で売り渡さなければならないが、これに必要なドル資金を短期外債で借りて来たというのだ。

それに、最近、多くの企業が、韓国より金利が安く韓国ウォンに比べ価値が低くなるものとみられる日本円貸し出しを好み、銀行が同資金を海外から短期で借りて来たことも一つの原因となった。

●為替危機の時とは違うが、警戒心は必要

短期外債急増の中身を見ると、幸いに為替危機の時とはかなり違うという意見が多い。

特に、為替保有高は1996年末332億ドル(1997年末には40億ドル)に過ぎなかったが、今は2342億ドルに増え、堅固になった。

また、為替危機当時、貸し出し期間差による「ミスマッチング」問題も大半が解消した。

為替危機の時、韓国の銀行は、利子の安い短期外債を借りて来ては、高利で長期貸し出しをしていた。そうする中で為替危機が起こり、短期外債を返さなければならない状況で、長期貸し出ししたお金を早く回収することができなかったのだ。

ホ・ギョンウク財経部国際金融局長は、「今は、短期で借りて来たお金は短期でだけ、長期で借りて来たお金は長期でだけ貸し出しするよう監督しており、ミスマッチング問題がほとんど消えた」と言った。

しかし、専門家たちは、為替危機の時とは違う問題が発生しかねないと懸念する。

金ヒョンウク韓国開発研究院(KDI)研究委員は、「短期間で大いに増えた外国為替が、韓国の流動性を増やし、家計貸し出し、中小企業貸し出しに流れるのは問題だ」と言う。

この他に、短期外債の急増が外国人投資者に良くない印象を与え、国家格付けなどでマイナス要素として作用するかもしれないという指摘も出ている。



sanjuck@donga.com