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ウリ党、「離党津波」の始まりか

Posted January. 23, 2007 07:05,   

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与党ヨルリン・ウリ党という堤防の崩壊は、意外な所から始まった。

統合新党派でもなく離党を示唆してもいなかった林鍾仁(イム・ジョンイン)議員は22日、「党の保守化」を批判し、離党を宣言した。林議員は、「参加型政府とウリ党の路線がハンナラ党と変わらない。庶民と中産層を代弁する改革政党を作り、ハンナラ党の政権獲得を阻止する」と離党理由を明らかにした。

林議員の離党は、新党派の離党の動きとはまったく異なる脈絡だ。しかし、離党に負担を感じていた新党派議員たちの心理的阻止線を崩す効果があると分析される。

29日の中央委員会では、統合新党派と党死守派が鋭く対立している党憲法改正案(基幹党員制廃止および代議員選出条件の緩和)通過のための調整が行われる。しかし、党内でこれに期待をかける人は多くない。

党憲法改正が通らなければ、党指導部である非常対策委員たちがすべて辞任し、党は自然に瓦解局面に突き進むという展望が優勢だ。離党の名分も生じる。党の周辺では、「分党が可視化しつつある」という声とともに、各種シナリオも出ている。

▲離党の2つの流れ〓29日の党中央委の決定や2・14全党大会の日程と関係なく、一部がまず離党する余地がある。

まず、千正培(チョン・ジョンベ)議員の動きが注目される。改革性向の千議員が、首都圏の議員とともに「第3地帯」に出て、民主党の一部や政界の外の改革勢力と連帯し、統合新党の「母体」を作った後、他の勢力を引き入れるというシナリオが出ている。

しかし、千議員の旗の下に、果たして何人の議員が集まるかがカギだ。少なくとも10人、多くて院内交渉団体(20席以上)を構成できる程度の議員を糾合しなければならないが、簡単ではなさそうだ。

千議員は、「党を死守する人々と新党に行く人々が仲良く別れて各自の道を進み、善意の競争をして、結局は同じ道にまた連合する方法が、むしろ現実的ではないかと思う」と述べた。

金富謙(キム・ブギョム)、崔龍圭(チェ・ヨンギュ)、趙培淑(チョ・べスク)、鄭長善(チョン・ジャンソン)議員など一部の議員が、まず離党するシナリオも出ている。彼らが、民主党やハンナラ党内の改革性向の議員たちとともに、理念的に「中道先進化」を志向する政治勢力を作るということだ。

▲統合新党派の気流〓まず、新党派議員たちが一度に動くシナリオがある。29日の中央委の結果によって、党死守派との決別の名分を掲げ、金槿泰(キム・グンテ)議長や鄭東泳(チョン・ドンヨン)前議長、千正培議員、金ハンギル院内代表、初当選・再選議員、全羅道(チョルラド)議員らが、みな離党する可能性があるということだ。

これは以前からあったシナリオだが、事情があって決行が先送りにされてきた。

金議長は、党指導部として、できるだけ全党大会までは責任を負わなければならないという考えで、先に旗をあげることができない立場だ。鄭前議長や千議員が離党する場合、彼らについていくかどうか悩まなければならない状況だ。また、康奉均(カン・ボンギュン)政策委議長ら一部の党内保守性向議員とは、新党のアイデンティティ問題をめぐり葛藤が生じる可能性もある。

このため、分党の過程で、金槿泰議長系と鄭前議長中心の中道陣営が決別するという観測も出ている。政策路線だけを見ると、金議長と千議員が同じ船に乗るという見通しもある。

李穆熙(イ・モクヒ)戦略企画委員長が、「大挙離党する事態が起これば、少数がウリ党に残留し、出る人の中で、改革的色彩が強い人と保守的色彩が強い人が一緒になることは難しいだろう」と言ったのも、そのような脈絡からだ。

▲単独離党の動き〓新党派議員の多くは、「もう少し見守る」という態度だ。柳宣浩(ユ・ソンホ)議員は、「29日まで死守派を説得し、だめならば離党を含め、重大決心をする」と述べた。新党強硬派とされる梁亨一(ヤン・ヒョンイル)議員も、「今すぐ離党の動きはないだろう」と述べた。

しかし、李啓安(イ・ゲアン)議員は、すでに離党届を作成し、地方区の党員たちに離党の決心を伝えたという。同日、中国から帰国した廉東淵(ヨム・ドンヨン)議員も、離党を予告している。



yongari@donga.com tesomiom@donga.com