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金文洙・京畿道知事「銅規制でハイニクスが存亡の危機」

金文洙・京畿道知事「銅規制でハイニクスが存亡の危機」

Posted February. 13, 2007 07:45,   

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ハイニクス半導体のウ・ウィジェ社長がこのほど、金文洙(キム・ムンス)京畿道(キョンギド)知事(写真)に、「政府が環境問題の銅の有害性を理由に京畿道利川(イチョン)市の工場増設を引き続き認めない場合、現在のハイニクス利川工場も存亡の岐路に立たされることになる」と訴えたことが分かった。

金知事は11日夜、京畿道水原市(スウォンシ)の京畿知事官邸で本紙記者と単独で会見した席で、今月初めにウ社長と顔を合わせた時、ウ社長が「次世代半導体の生産のためには利川工場の研究開発(R&D)施設と試験棟も、銅の工程に変えなければならないのに、環境問題を理由にこの計画がままならない場合は、今の利川工場の存在そのものが脅かされることになる」と話したことを明らかにした。

また、ウ社長は「政府が打ち出した銅の規制は、ハイニクスとしては『死ぬか生き残るか(To be or Not to be)』の問題だ」と訴えたという。以下は、金知事との問答の内容。

——ウ社長が金知事に訴えたハイニクスの危機感は、どれほどのものなのか。

「生産基地の、いわゆる量産棟は利川でなく非首都圏か海外にも建てられる、と話していた。問題は、政府が銅の問題を理由に利川工場の増設を認めないことにある。つまり、タイミング産業である半導体競争で勝ち残るためには、利川工場のR&D施設と試験棟も現在のアルミニウム工程から銅工程に変えなければならないのだが、この全てが、現在としては困難になったということだ。つまり、これは『移転費用の問題ではなく、存亡の問題だ』と話していた」

金知事は、「最近、京畿道地域の企業を対象に首都圏規制による被害について調査したが、規制のために投資していない資金が50兆ウォンを越えていた。ハイニクス工場の増設費用の13兆5000億ウォンはその一部に過ぎない」と述べた。これらの企業は政府の規制報復を恐れて調査過程で徹底して「匿名」を求めていたという。

——銅の規制を現実的に緩和する「水質環境補填法の改正案」が国会で論議されているけど…。

「与野党議員を説得して、2月の臨時国会で成立するように最善を尽くしたい。大韓民国の大統領が間違った方向へ進んでいる時、それを止められる力を持っているのは国会だけだ。議員らが正しい立法を通じて国を望ましい方向に導くべきだ」

——ハイニクス問題について大統領府と話し合ったことがあるのか。

「ある行事の会場で李炳浣(イ・ビョンワン)大統領秘書室長に会って、この問題について関心を持ってほしいと言って関連資料を渡した。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領には最近、面談を申し込んだがまだ何の返事もない」

金知事はインタビューの終盤で、「昨年、出張で日本に渡って見たけど、半導体メーカーと政府が『打倒韓国』を叫びながら懸命に取り組んでいた」とし、「利川工場の増設を許可していない公務員が工場に一度でも足を運んでみて、そのような決定を下したのか聞いてみたい」と話した。

一方、ハイニクス側は金知事の発言について、「銅の問題が『存亡の問題』であることは確かだ。政府が規制緩和を検討していると明らかにしただけに、今のところは、その結果を冷静に見守っている」との立場を明らかにした。



bookum90@donga.com mikemoon@donga.com