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黄長鎏氏「寧辺の核施設、10年前から必要なくなっている」

黄長鎏氏「寧辺の核施設、10年前から必要なくなっている」

Posted February. 21, 2007 07:10,   

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黄長鎏(ファン・ジャンヨプ)元労働党国際担当書記が、北朝鮮が核施設の不能力化措置に伴う補償として重油100万トンを受け取ることで合意した寧辺(ヨンビョン)核施設は、10年前にすでに必要がなくなっている施設だと、自由北朝鮮放送を通じて19日、明らかにした。

黄元書記は、「黒鉛炉で(抽出)するプルトニウムは使いものにならないと、軍需工業担当書記から私が直接聞いた。それまでは私によく『国際担当書記が何とかしてプルトニウムを買ってくることはできないか』と言っていたが、『もう必要ない。もう完全にウラン235で(核兵器を)作ることができる』と言った。それが1996年だ。すでに10年が経った。そこでいくらでも作って有り余るほど持っている。それを否定している」と述べた。

黄元書記は04年にも、「ボイス・オブ・アメリカ」とのインタビューでこのような事実を明らかにしている。

また、「技術的な問題から見て、彼らが今、核凍結をすると言っているのは、過去に寧辺地区のプルトニウムでしていたこと、黒鉛炉でしていたことを凍結させるという話にすぎず、パキスタンと一緒に濃縮ウランでしていたことは今も否定している」と説明した。

これは、北朝鮮が初期には、寧辺黒煙減速炉で抽出したプルトニウムを利用し、核兵器を開発しようとしていたが、1996年以前にパキスタンと手を結び、濃縮ウランを利用した核兵器開発に方向を変えたという意味だ。原子爆弾を作るには、原子炉の核燃料廃棄物を再処理して出たプルトニウムを利用する方法と、ウランを高濃縮して利用する方法の2つがある。

黄元書記の発言が事実である場合、かなりの波紋が予想される。

北朝鮮が廃棄施設にすぎない寧辺核施設の不能力化を掲げ、国際相場で約3270億ウォン相当の重油100万トンと、米朝、日朝国交正常化交渉を引き出したためだ。ここに韓国と国際社会が支援する莫大な人道主義支援まで考慮すれば、北朝鮮が得る政治・経済的利益はさらに大きくなる。



zsh75@donga.com