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日本進出初年のジンクス、李炳圭「俺が破る」

日本進出初年のジンクス、李炳圭「俺が破る」

Posted March. 03, 2007 03:24,   

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李炳圭(イ・ビョンギュ、33、写真)は少しも動じる様子はなかった。

1日、日本福岡のヤフードームで行われたソフトバンクとのオープン戦は、李の日本進出初の公式戦。しかし、彼の顔には緊張感のかけらも感じられなかった。かえって、新しい挑戦を楽しんでいるようだった。彼は「野球は全部同じでしょう。ただ楽しもうとしています」と話した。

そういえば、試合前の練習時間に打って走る彼の表情はとても明るかった。新しいチームメートとは、暇さえあるとおしゃべりをしてふざけた。日本で第2の野球人生を開いていく李炳圭に日本の野球と生活について聞いてみた。

▲同僚たちと仲良く…食事でもキムチ復活〓中日は宣銅烈(ソン・ドンニョル、三星監督)、李鍾範(イ・ジョンボム、KIA)、李尚勲(イ・サンフン、元LG)の3人の韓国人選手が経験したこともあって、国内ファンには馴染み深いチームだ。

先輩らがよくしておいたため、適応するのも簡単だ。立浪和義らベテラン選手ばかりでなく、大多数の選手が一言二言の韓国語がしゃべれる。日本の選手が先に近付いてきて優しくしてくれる。韓国人選手がいなくなってから消えていたキムチも、李炳圭の入団と共に復活した。キャンプの時はもとよりオープン戦のための移動の時にもキムチは欠かせない。

主力の内野手の井端弘和、荒木雅博らは早くから名古屋や東京へ行けば、韓国の食堂に一緒に行こうとねだる。いわば、食事の予約がギッシリ詰まっている。

▲初の実戦で本塁打放ち、注目度高まる〓初の実戦だった2月23日の内部紅白戦。李炳圭は日本で投手最高の年俸(3億9000万円、約31億ウォン)をもらう「特急の大トリ」岩瀬仁紀を相手にボールカウント0−2で本塁打を放った。サウスポーの岩瀬が左ききの打者に本塁打を奪われたのは3年ぶりのこと。

日本のマスコミは、「岩瀬が苦笑した」と報道した。しかし、李炳圭の言葉は違っていた。彼は、「試合後、岩瀬がやってきて『本当によく打った』と言って握手を求めてきた」と話した。「わざと打たせたのか」と冗談交じりで言ったら、岩瀬は「打たれても四球は与えたくなかった」と答えた。同日の本塁打1本で、李炳圭はチームで確実な注目株になった。

李炳圭は初の公式戦である1日の試合でも、1回の先頭打者に出てきれいな中堅安打を打った。

日本に渡って、李炳圭があらためて驚かされることの一つは、日本選手たちの執念だ。彼は「選手たちがまったく休もうとしない」と話した。キャンプの時、午後4時ごろにはチーム練習が終わるのに、選手全員が残って3〜4時間ずつ個人練習に励むという。

ある日、藤井淳志という2年目の外野手が守備練習の途中、外野の真ん中で涙を流した。太ももに負傷があったが、それを隠して引き続き練習している途中、不思議に思ったコーチ陣に発覚したのだ。藤井は1軍昇格への執念と、これまでの練習が台無しになるのが悔しくてグラウンドの真ん中で大泣きしていたのだ。その光景を見て、自分も知らないうちに最善を尽くさないわけにはいかないという。

▲3〜4時間の自主トレに緊張〓宣銅烈と李承鎏(イ・スンヨプ、31、読売)を含めて、全ての韓国選手が避けられなかった1年目のジンクス。しかし、李炳圭は「自分が失敗すればジンクスになり、上手くやればジンクスが破れるでしょうね。気にしていません。最善を尽くせば、上手くいくでしょう」と自信を示した。

李は「チームメートから『あまりたくさんのことを考えるな』とよく言われます。ビデオを見ながら日本の投手を把握しているけど、それも『あまり見すぎるな』って言われるんですよ。体でぶつかって気付いていくしかないですね」と言う。



uni@donga.com