Go to contents

米史上最悪の銃乱射事件 米社会に大きな衝撃

米史上最悪の銃乱射事件 米社会に大きな衝撃

Posted April. 18, 2007 08:18,   

한국어

「だれも理由がわからなかったし、だれも抵抗できなかった」

狂乱した犯人の敵がい心に、文明社会には対抗するすべがなかった。

16日午前(現地時間)、米バージニア州西部ブラックスバーグにある同州立バージニア工科大学で発生した米史上最悪の銃乱射事件は、世界最強国の米国でさえ、不特定多数をねらった犯罪にはいかにぜい弱かという事実を克明に見せつけた。

学生寮と教室での2度の銃器乱射により、33人の死者(自殺したとされる犯人1人を含む)と29人の負傷者が出た同日、教室で負傷し、近くのモンゴメリ地方病院に入院中の土木工学科修士課程1学期目の朴チャンミン(28、漢陽大卒)さんは、病室で悪夢の一瞬を振り返った。

「午前9時45分ごろ、応用水理学の講義を聞いていたが、いきなり男が教室に駆け込み、弾倉を変えながら銃を乱射した」

後の席に座っていた朴さんは床に伏せたが、弾丸が右腕と胸の下部分をかすった。動く人が見当たらないと、犯人はドイツ語の授業が行われていた隣の教室に行った。

行政大学院2年のライアン・フィッシャーさんは、ドイツ語の授業を受けていて重傷を負った友人の証言を東亜(トンア)日報の記者に伝えた。

「隣の教室で銃声が聞こえたので、びっくりして教室のかぎをかけようとした瞬間、黒い革ジャンを着て野球帽子をかぶり、マスクをした男が入ってきた。教室の中へ1.5メートルくらい入ってきた彼は銃で教授を撃った後、学生たちをねらって発砲を始めた。1〜2分くらい銃を撃ってから教室から出て行ったが、隣の教室でまた銃声が聞こえた。その数分後にまた私たちの教室に逆戻りして銃を撃ち始めた」

生存者らの証言と警察の発表によると、犯人は建物の中から出入り口を鎖で封鎖してから、両教室を行き来しながら確認射殺を繰り返した。犯人は学生らを「処刑」するかのように一列に並ばせて一人ずつ殺害した。

これに先立ち、午前7時15分ごろ、学生寮では犯人が各部屋を回って元恋人の女性を探し出し、その女性との言い争いの末、女性とのけんかの仲裁をしようとした上級生の2人を射殺したとニューヨークタイムズをはじめとする米メディアが報じた。

犯行後、現場で自殺したとされる犯人は、米国に来て間もない20代のアジア系の男性ということ以外には身元が判明していない。学生寮と教室での銃撃事件が同一犯による犯行なのかどうかも確認されていない。

01年9月11日の同時多発テロ以来の「何の罪もない市民をねらった虐殺」は、米国社会に大きな衝撃を与えている。

著名な憲法学者であるジョージタウン大法学科のピーター・バニー教授は同日、本紙のインタビューに答え「無差別銃乱射事件が発生したにもかかわらず、銃器の所有を認める憲法が改正される可能性はほぼないとみている」と懸念を示した。



srkim@donga.com sechepa@donga.com