Go to contents

[オピニオン]GDP後退

Posted August. 01, 2007 09:54,   

한국어

韓国の国内総生産(GDP)は、02〜03年、世界11位だったが、04〜05年にインドに抜かれ12位となった。昨年、メキシコは抜いたが、ブラジルとロシアに追い越され、13位に後退した。4年間で韓国を抜いたこれら3国は、中国と並んで「ブリックス(BRICs)」と呼ばれる新興経済強国だ。03年「ブリックス」という表現をはじめて使い、これに注目すべきだと指摘していたゴールドマンサックスグループの報告書は、韓国に対する一種の警報だったわけだ。

◆「経済の舵取りがいない」「米国と日本をうらやみ、中国を恐れる」「三星(サムスン)・LGも特許争いで負けた」「博士たちがぶらぶらしている」「大卒者は余っていても肝心の高級人材はない」「死の淵をさまようベンチャー企業」…。コンサルティング事業も手がけているIBMが、停滞から脱せずにいる韓国経済を分析し、4月にまとめた『韓国報告書』の目次だ。世の中の変化に遅れをとっている政府政策と企業投資を妨げる行政規制に対する指摘ももちろんある。韓国のGDP順位が後退した理由がそこに網羅されているのだ。

◆一時はわれわれもうまくいった。もう少しで世界トップ10に入れそうだった。「主要先進国の集まりであるG7はともかく、なぜ韓国をG8の仲間に入れてくれないのか」と大きなことを言ったこともある。ところが今はどうか。未来の成長エンジンの枯渇可能性を懸念する羽目になった。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権4年の間にずっと韓国の経済成長率は、潜在成長率や世界平均値を下回っている。分配を成長より優先し、成長がなくても平等に生きていくことができるかのように国家経済の舵を切ったことによるところが大きい。

◆IBM報告者は、処方箋として「革新」を提示している。盧政府が得意としているイベント性の革新とは程遠いものだ。IBMは超大型企業を育成するよう勧告している。米経済専門誌フォーチュンが選定する「グローバル500大企業」に自国企業が何社含まれているかを見れば、その国の経済規模がわかるのだ。「人材が未来の競争力」であるから、革新人材を優遇し、大学規制を緩和するようにも忠告した。そうしてみると、大部分盧政府の政策とは相反する内容ばかりだ。

洪権熹(ホン・グォンヒ)論説委員 konihong@donga.com